カテゴリ:K I O KU
涼と 今の関係になって 間もない頃の はなし 仕事上がりは 職場から片道30分の 自分の家とは正反対の あたしの家まで よく送ってくれて 近所の空き地に 車を止めて あたしの門限まで抱き合ってた ::: いつか 涼は 自分はシェイクスピアであると言った 婚約相手のいる城の姫と 恋に落ちたシェイクスピアは 彼女との密会のあと 城まで送り届け その後 執筆活動に勤しむ日々を送っていたという あの時 涼がどんな表情であたしに話していたのかは わからないけど 12時門限のあたしを シンデレラと呼んで抱きしめてくれた腕は 悲しいほど 心地いい苦しさだった この物語のシェイクスピアは どんな結末を迎えるのだろう? 結局シェイクスピアのその恋は 報われることなく 姫は結婚してしまった お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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