老衰する銀河☆その17
――かのドンクールの予言はどうなったのか……
かのドンクールの予言『謎の年、謎の月に、銀河が地球に落ちてくる』は、当たらなかった……
……そして、東歴2611年になった……
(筆者はブログを多数もっているので、時間の関係でコメントに返信できません…悪しからず)
(この小説は10年以上前に書いたものじゃすが、それに手を入れてネット上に載せることにしたのじゃすた……手を入れると、加筆することにもなるので、整合性をとるのがメンド草草……視点にも気をつけているのであるけれど、それもメンド草草・・で、視点をすべて神の視点にするのが楽なんだけど、それではあまりにも面白くないのであーるす・で、統一がとれない・メンド草草……)
(ダークマターについては、まだよくわかっていないので、本文中にあるダークマター関連の記述は、テキトーでイイカゲン…かつ、銀河、星雲、伴小宇宙、という表現も、テキトーでイイカゲンなんじゃらす……で、固有名詞は滑稽に、と努めているのじゃらすた……ともかく、この小説はフィクションなのであーるす)
・・・以下、本文・・・
――プルルル……。インターコムの呼び出し音で、ドタンボは眼が醒めた・
(眠っている間は、意識がないということは、ありがたいことなのか、ありがたくないことなのか、どっちなのかわかったもんじゃない。せっかくの憩いのひとときが、あっというまに過ぎていくんだからな。……やれやれ、やっかいな仕事が始まるぞ)
ぶつくさ言いながら、彼は、ブーツを履くと、コントロール・ステーションへと向かう。
――「……という訳で、我々は、その生命・活動エネルギー受信装置を接収するか、その設計図を手に入れた上で、その受信装置を破壊するかしなくてはならない……生命・活動エネルギー受信装置が、ドロンベアに積み込めるぐらいの大きさなら、接収するにこしたことはない。何か意見はないかな? 」・
コントロール・ステーションに集まったメインスタッフを前に、ドタンボが言う。
「キャプテン、地上巡回探索車を持っていったらどうでしょう?」
と、ドンブラが提案する。
「いや、乗り物で走り回ると、敵に気づかれやすくなるな。地上巡回探索車は持っていかない方がいいだろうよ」
と、ドタンボが答えた。
……しばらく話し合いが続いた……やがてドタンボが決心したように声をあげる・
「では、ミーティングを終了しよう。ドンカ、ドンブラ、出掛けようぜ」
三人は転送室へと向かう……
……虹色の靄のようなものが現れ、三人の人型となった。いくらかすると、それらは物質化した……ドタンボ、ドンカ、ドンブラの三人は、再び、その惑星の大地に立っていることになった。
……陽は傾き、空に二つの月が出ていた。片方は、彼らの惑星を廻る月の十倍ほどあり、片方は彼らの惑星を廻る月と同じくらいの大きさだった……二つの月は、三人の心をなんとはなしに、センチメンタルにさせているかのようである。
……三人がしばらく歩いていくと、大きな石造りの建物が幾棟も、森の陰から現れてくる。それらのそばに小型宇宙艇のような機体が、2機置かれてある。
三人は森に身を潜めながら進む……敵の気配はないようである……
「わたしが、あの建物に潜入しよう。二人はここで待っていてくれたまえ。30分経って戻らなかったら、どちらかが、救援にきてくれたまえ。わかったかな? 」
と、ドタンボが小声で言った。
「わたしに行かせてください。わたしの方が、適任です」
と、ドンカも小声で言った。
「なぜだい? 」と、ドタンボが返す。
「わたしの方が若いからです。こういう場面では体力がものをいいます。ぜひわたしを行かせてください」
by西山浩一(C)(春楽天・世界人)
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☆研究者も西山浩一
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Last updated
2021.01.21 11:33:53
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