ふつう こんなこと やるか!!! 究極の無駄使い
3千回転以上エンジンが回らない、アイドリングしないと言う事で入庫しました。センサーなどすべて異常なし、何処を見ても悪い所が無い。あせる。エンジン本体しかないと思い、経過説明をしてエンジンをばらす許可を頂きました。マニホールドを外し点検しながら作業を進めます。ふとヘッドガスケットの所を見るとオレンジ色の見慣れた物を発見。こんな所に、この様な物が有るのは変だと思い、ヘッドを外しました。そのヘッドが下の写真です。ヘッドを組む時は、ゴミや油分などはご法度の筈。何を思ったのか、片バンクのみシール材が使われています。多分、ヘッドに歪が有るのが分り、シール材を充填して誤魔化していたようです。何故に、こんな事をする??????しかも、シール材は当然の如く燃焼室まで見事に充填完了!!修理後、排気がゴム臭かったそうです。 ユーザー様の後日談より。この車はオイルの減りが異様に早いと言う事で、ガスケットやパッキン類の総交換を依頼したようです。かなりの工賃を支払ったようですが、これでは何の為に修理に出したのかが分らなくなってしまいます。無駄なお金を使っただけ???? もったいない事です。一年も持たずにエンジン不調で当店に入庫しました。この作業をした工場は、エンジン不調の原因は分らなかったようです。原因は自分たちに有ったのですが、分らないらしい。(言えなかったのでしょう?)ヘッドが歪んでいるので内燃機屋さんで、ヘッド面研を依頼しました。とても綺麗になりました。ブロックの方は、我々の手で汚れ落としの作業を致します。結構手間の掛る作業です。何処でも新人さんのお仕事ですね?ロッカーカバーやその他の部品もきれいに洗浄致します。すべてきれいになったら、組み付けです。エンジンを始動して様子を見た後に、テスト走行を行い最終のチェックをして、作業が終了致します。車の調子も良くなり、ユーザー様にも喜んで頂けました。今後は、修理を依頼する時も、よく考えて工場を選んで頂けると思います。高い授業料になって仕舞いましたが、今回の作業工賃は特別価格にて作業致しましたので、これからも大事にお乗りください。