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カテゴリ:ナチュラル♪
昨年、義理母のところに 区から無料接種票が送られてきたとき 「肺炎球菌ワクチンを打った方がいいのかしら?」 とたずねてくれました。 肺炎球菌のワクチンはもともと肺炎を予防するためではなく 肺炎球菌による髄膜炎予防のために導入された、という経緯があります。 そもそも、ありとあらゆる菌、細菌、ウィルスによって 肺炎という症状に発展する可能性があるのですから、 肺炎球菌ひとつの抗体を備えたところで、 「肺炎」という病気を予防できるわけではないのです。 というのは、医療関係者ならば良く理解しているだろうと思いきや と…。 これは、とある医療機関の掲示板に貼られていた貼り紙。 「肺炎ワクチン」なるものがいつの間に? というのも、ひとつの突っ込みどころなのですが、 「肺炎ワクチンの予防注射」となると、 もう、なにがなんだかさっぱりわかりません。 ともあれ、「肺炎」という病気なり症状を予防できるワクチンなど この世には存在しません。 予防法があるとしたら、それは、 自分の自己治癒力をいかに低下させないか、 免疫を低下させないか、に尽きます。 なので、義理母には ・肺炎を起こす細菌やウィルスは他にいくらでもあるので ひとつだけ抗体をこしらえておいても、ほとんど意味が無い ・肺炎球菌は日和見菌として 9割を超える幼児が無症状のまま保菌しているので 子育て中の親や幼児と同居する家族も持っていることが多い ・十年前まで私たち家族と同居していたので、 息子が持っていたモノと接触していて身体が覚えているはず ・そもそも乳幼児の髄膜炎予防のために開発導入されたが 副反応がつよいため、日本では ワクチンスケジュールに組み込まれていない 安全性の保証されないワクチンである という4点を説明して、昨年は見送るようアドバイスしました。 ところがです! 今年になって、新型インフルエンザが登場し メディアはその恐怖をあおり、 便乗商法のような奇妙な商品が飛ぶように売れているのはさておき、 またもや、例の「肺炎球菌ワクチン無料接種票」が区から送られてきました。 なんでも渋谷区は全国に先駆けて、 高齢者への「肺炎球菌ワクチン無料接種」を始めたということで 「住民の皆さん感謝してください」的な雰囲気を 恩着せがましく醸し出してきます。 で、義理母はこんどはかかりつけ医に相談したそうですよ。 すると、医者曰く 「今年はインフルエンザもあるし、 インフルエンザで重症になると、肺炎を起こす可能性があるので この予防注射は在庫があるうちに早めにやっておいたほうがいい」 ですと! するとなんですかね。 インフルエンザウィルスによる肺炎が 肺炎球菌のワクチンで予防できるとでもおっしゃるんでしょうか? その口上で、インフルエンザワクチンと一緒に 肺炎球菌のワクチンを「抱き合わせ販売」 しようとしているように聞こえるのですが、 考えすぎでしょうか? それとも、肺炎球菌のワクチンに関する プロフィールをご存じない? 医者として、人の健康を預かる者としてどうかと思います。 薬を使うな ワクチンを打つな、と言うのではありません。 それが何なのかよく知り、よく選び、 最善のタイミングで使うならば、 優れた物(ものによりますが)だと思います。 でも、この張り紙と、 今回の義理母のかかりつけ医の言いぐさには 異議ありすぎで、もう … o(`ω ´*)o お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009年08月29日 18時01分30秒
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