019636 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

最期の一行 詩✳︎俳句

最期の一行 詩✳︎俳句

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

プロフィール

nov.秋さやか

nov.秋さやか

カレンダー

バックナンバー

2024.07
2024.06
2024.05
2024.04
2024.03

カテゴリ

カテゴリ未分類

(0)

(41)

俳句

(3)

写真

(0)

日記

(2)

日記/記事の投稿

コメント新着

nov.秋さやか@ Re[1]:大樹(01/21) 坐花酔月さんへ 坐花さん!コメントいただ…
坐花酔月@ Re:大樹(01/21) 雨の朝 震えながらわたしとあなたとしての…
コトタマ@ Re:鳥よ(11/28) コトタマノマナビ
秋さやか@ Re[1]:プラネタリウム(10/28) 坐花酔月さんへ 列車のベル! そういえば…
秋さやか@ Re[1]:俳句2023(10/28) 坐花酔月さんへ ありがとうございます! …

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2021.10.01
XML
カテゴリ:

  生きるという


ただそれだけのことが
どうしようもないほど
重くのしかかる夜がある

ただそれだけのことが
ただそれだけで
輝いてみえる朝がある

ただそれだけのことが
心と絡み合っても
解くための人生がある

  世界

君ふさげば花咲くことまで悲しい
君微笑めば花散ることさえ美しい

  灯台

風景に穴が空いてまた少し そらが広がった
わたしは灯台になって破片を探した
魚たちがみる 夢の底まで
せかいじゅうのすべてが割れ物でできているのかもしれないと
傷つくことでしか確かめられない たましいの
無いものを たくさん からだにつめた 影が落ちる
波の音の向こうで あなたに呼ばれているのを
とうに気付いているけれど
壊れる前の 限界の線を越えられず
いつも心に逃げ込んで
その先にあるものを みつけられない視線は
水で途切れ 流れだしてしまった

  月明かりの下で

産まれるために落とした翼を
死ぬために探し続けている

  落花

百年前も桜が散り
百年後も満開に咲き誇る姿が
誰かの瞳に映る

止め処ない運命を掴み取るために
虚しさの上に立ち
わたしはわたしのままでいる
  
  少女

少女は何かを救うように呼吸をします
わたしの童心は
少女の中へするすると落ちてゆきます


  畏れ

あなたがいなくなることが
怖いのではなく
あなたがいなくても
平気になってしまうことが怖いの

  葉桜

葉桜の風に
わたしのいない世界も
こんなふうなんだろうと
ふとおもう

  

眠るたびに死んでいく
死んでいった何かから記憶を渡され
息を吹き返せば
何事もなかったかのように欠伸をする
野良猫と
私は
生きるということにおいて
なんの違いがあるだろう

  
流星

このおもいは
いつかむくわれる

千年先の
きみの笑顔かもしれない

それならいい

いまでなくても
わたしでなくても

このおもいは
いつか届く

星の光のように

わたしがいたことが
きみの道標になるのなら

伝えられなかった言葉も
残された言葉も

いつか
どこかで
出会うだろう

  
ギブアンドテイク

かみさまはいつだって
ギブアンドテイク

わたしたちは
感謝の陰で問い続ける

  

思考はまるで
蜘蛛の糸

お腹を空かせた欲望が
息を潜めて待っている

  胸騒ぎの夜

ちいさかったころ
いつも抱き締しめていた
猫のぬいぐるみがあって

奪おうとする誰かを
睨みつけて
泣き喚いて

幼稚園もお風呂もベッドも一緒で
名前はつけなかったけれど

なぜそこまで執着したのかわからないくらい
どうしても手放せなくて

それは私の腕の中で
多分、淋しい気持ちとは関係なく
汚れていって

眠っている間に消えてしまった

それから眠るたびに
何かが消えていくような気がして
今はちいさな不安を
抱き締めている

  オフィーリア

沈んでいく唄を
耳が盗もうとするのだけれど
手がそれを拒む

流れていく花びらを
手が掴まえようとするのだけれど
目がそれを拒む

私を撫でる君を
髪の毛が信じようとするのだけれど
心がそれを拒む

君の温もりを
肌が知ろうとするのだけれど
傷口がそれを拒む

溢れ出る感情を
唇が零そうとするのだけれど
喉がそれを拒む

私に沁み込んだ記憶を
全て君が奪ってくれることを
産まれたときから
祈っている

  足跡

海辺
ぼくは
思い出を
作っていた

隣で
彼女は
未来を
作ろうとしていた

二人
手を
繋いで
歩きながら

  夢

傷つけたほどに
傷つくことができない

夢の中で微笑みたいと思うとき
なぜか嘆いてしまう
嘆きたかったあの日に
微笑んでしまった間違いが
繰り返されているのか

暗闇に
何度も昇る太陽のように

  なんでもない

なんでもないわたしに
なんでもないことが
ふりそそぐ
わたしにとっても
あなたにとっても
なんでもないから
ただ足元の違和感をみつめている
伸びすぎた爪のせいにした
なんでもないことが
意味を持ち出す頃
なんでもないことのように
あなたのもとを去ればいい




















お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2022.11.11 14:46:49
コメント(0) | コメントを書く
[詩] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X