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最期の一行 詩✳︎俳句

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2024.02.23
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一七歳の無力さを覚えている


うかつにひらいた手のひらの
その軽さに打ちのめされて
孤独を孤独で埋めるように
もう片方の手を重ねた
 
祈りとは呼べない不器用な形

出会わない折り鶴たちが
横たわる窓辺
 
分け合えない哀しみの隔たりに
獅子座流星群は降り注いでいた

救うことも
救われることもできずに

大人になることも
子供でいることもできずに

スマホをいじる指の軌道を
まだ知らない指で
流星群の軌道を寂しくなぞっていた
 
なにも紡げない白い息
の向こうで

星は流れ続けた

途切れてしまうオルゴールの
切ない音色を繋ぐように

もしあなたも
あの夜空を最期に見ていたのなら
哀しみの隔たりで
不器用な祈りだけは分け合うことが
できていたのかもしれない
 
役に立たない言葉
掴みとれない時間
とどまれない今夜

できないことばかり数えていたけれど
光って消えてしまうだけの星は
ただそれだけで
じゅうぶんに美しかった
 
十七歳の無力さを覚えている







◆いただいた評◆
仔細なことを言いますが、スタートを

 十七歳の無力さを覚えているか

という、問いかけにすると、読者側も自分の十七歳を思うことになり、したがい、「共通項としての十七歳」がテーマになってきます。
一方、自分の家族や家庭など、個人的事情に関わることをテーマにして書こうとしてる場合には、

 十七歳の無力さを覚えている

と、問いかけにはしないで、始める必要があります。自分語りの場合は、こっちってことですね。
今回の詩の場合、前者であるので、前者をテーマとしているという認識で読ませてもらいます。

 大人になることも
 子供でいることもできずに

 救うことも
 救われることもできずに

 なにも紡げない白い息

こういった詩行にキーとなる心情やテーマ性を感じて読みました。
まだ世の中に出て何かをなせるわけでもなく、かといって子供にも戻れない。しかしながら、そろそろ将来への意志決定を迫られてる時期ですから、なにかアプローチを始めてるかもしれませんね。しかし世間はそんなに甘くない。焦りが無力感を助長するところがある時期のようにも感じています。
一方で、青春の最も多感な時期でもあります。いろんなことを思うでしょう。あこがれが強い時期でもありますし、逆に傷つきやすい時期でもあります。

2連の「うかつにひらいた手のひら」から始まるこの詩の物語は、私は後者の話のように感じて読みましたが、読者それぞれが想像を巡らせて読んでよいと思います。
あふれる情感は、程よい抽象化が試みられてみて、どの連もキレイです。今回の詩は、洗練された叙情表現が特に続きますね。

 出会わない折り鶴たちが
 横たわる窓辺

 途切れてしまうオルゴールの
 切ない音色を繋ぐように

とりわけ、この2連は好きですね。
終連の1つ前、

 できないことばかり数えていたけれど
 光って消えてしまうだけの星は
 ただそれだけで
 じゅうぶんに美しかった

これは、その時の作者の心を癒したのだろうと思われ、一縷の希望ですね。これが来て終わっているので、少しだけ救いを得て、読み終えられるような気がします。
うむ、ちょっと高度で読むのに時間かかりましたが、名作を。

初連の「一七」を、終連と同じ「十七」で統一する点以外、特に不備はないです。しっかり気合いの入った表現力でした。
まあ、強いていえば、もう一つ、二つ、ヒントが欲しいけどな。





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最終更新日  2024.02.23 08:55:54
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