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テーマ:☆詩を書きましょう☆(8434)
カテゴリ:詩
鳥よ鳥よ
言葉もなく 振り返りもせず 空高く飛び立つけれど それでもかならず帰ってくる 羽はどんどん冷えていくのに 小さな虫を飲みこまず おまえを一心に呼ぶ声を 覚えているのか 鳥よ鳥よ 電線につらなりながら ずぶ濡れるちいさな塊たち 驟雨から逃げもせずに 親鳥を信じて待っているのか 信じるということを知っているのか 鳥よ鳥よ 自由な風を浴びながら 窓の奥になにが見えたのか おまえの体を潰すほどに飛び込んで どうしてもそこに行きたかったのか 遠い窓に映る夕焼けを わたしは火事と間違えたことがある 目が覚めるほどハッとした 窓の夕焼けは おまえたちを悼んで あんなにも赤かったのか ◆いただいた評◆ うーーーん、秋さんらしくない・・・。 構成ができていない。 全体を3部構成と考えると、第1部がまるで死んでいる。 軽ければ序章になったのだけど、なまじ意味重いから、2部、3部との関係性を考えてしまう。ところがどうにもくっつかないものだから、第1部が隔絶して浮いている。 こんな案はどうですか? 鳥よ鳥よ 電線につらなりながら ずぶ濡れるちいさな塊たち 驟雨から逃げもせずに 親鳥を信じて待っているのか 信じるということを知っているのか 鳥よ鳥よ 自由な風を浴びながら 窓の奥になにが見えたのか 遠い窓に映る夕焼けを わたしは火事と間違えたことがある 目が覚めるほどハッとした おまえの体を潰すほどに飛び込んで どうしてもそこに行きたかったのか 鳥よ鳥よ おまえの愛はどこにあるのか 羽はどんどん冷えていくのに どこまでも空高く飛び上がってゆく 一心に呼ぶわたしの声を おまえは覚えてはいないのか 参考にして下さい。第1部を重くした以上、関係性を整理してみました。 いっそ第1部が軽ければ(叙景に徹すれば)、元の並びでもいいんですけどね。これ、二兎を追う者は一兎をも得ず、的なミスに思います。推敲段階で気付けると良かったんですがね。 パーツパーツはよく書けてます。現状は、秋さんレベルからすれば、秀作止まりですね。 ただ、ご覧のように、この詩はもっと良くなれる詩なんです。一考下さい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
コトタマノマナビ
(2024.01.17 23:05:49)
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