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2009年05月15日
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カテゴリ:旅行

Break Time (一休み)

スフィンクスの定義は、頭は人間、胴体はライオン(場合によって有翼)の神話的存在。
下はエジプト ギザにある大スフィンクスである。
カイロ スフィンクス 1
古代エジプト古王国時代に作られたと言われている。全長73.5m、全高20m、全幅6m。一枚岩からの彫り出しとしては世界最大の像である。

話は変わるが、古代ギリシャの詩人ソフォクレス(BC496~BC406)の戯曲の中にギリシャ悲劇の最高傑作と言われる「オディプス王」の話がある。エディプス・コンプレックスの語源になった王様の話である。
ストーリー:
テーバイ王ラーイオス(エディプスの実父)はデルフォイの神託により、「我が子によって殺される。」とお告げを受ける。恐れたラーイオスは我が子を捨てた。
実父(テーバイ王)に捨てられたエディプスは、コリント王に拾われ、幸せに暮らしていたが、ある日彼もデルフォイの神託を受ける事になる。
神託は彼が「父を殺し母と結婚する。」と告げるのだ。彼はコリント王を本当の両親と信じていたし、愛していたのでその神託にショックを受け、両親の前から消える覚悟をして旅立つ。
その旅の最中彼はそれとは知らず偶然にテーバイ王(彼の実父)を予言通り殺してしまう事になる。その頃テーバイ郊外のビキオン山では怪物が市民を苦しめていた。彼は怪物に謎かけをされる。「朝は4本、昼は2本、夕べには3本で歩く生き物は?」答えは「人」である。謎を解けなかった者は怪物に食われたが、オディプスは謎を解き明かし、勝利する。その怪物が女神ヘラによって送られたスピンクスであった。(スピンクスは負けたショツクで崖から身を投げる。)
皮肉な事にエディプスはこれで英雄となり、王不在のテーバイの王として迎えられ実母と知らずに結婚させられるのである。(ストーリーはエディプスが神託により死ぬまでつづく)

スピンクスの名は古代ギリシャのヘロドトス(BC485~BC420)がギザのこの像を表現するのに使った名前らしい。名だけが逆輸入され、英語読みでスフィンクスと呼ばれるようになった。(本来の名は不明)
エジプトのスフィンクスは王家のシンボルで、王の偉大さを現す神聖な聖獣であるが、ギリシャやメソポタミアのスピンクスは怪物とされた。

下はギリシャのアテネの考古学博物館の所蔵のスピンクス?
アテネ国立こ宇古学博物館所蔵 彫刻 スピンクス
どこからの出土品かわからないが、多分スピンクス?と思われる。顔からしてアルカイック期のものかな?  アルカイック・スマイルだもの・・。






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Last updated  2009年05月15日 17時09分26秒
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