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古代ローマの水道橋 3 (フランス・ニーム 2) カステロム(Castellum)と水道管 ローマ水道、ニーム編 さて、聖なる泉もあるのに古代ローマの人々は北方ユゼスにある泉からさらに上水道を引いていました。、(ひょっとしたらローマ人の好きな浴場建設の為だったかもしれないですね・・。) 前回紹介したガール川を渡るポン・デュ・ガールのローマ水道橋の水は、いったん街のはずれにある配水装置カステロム(Castellum)に貯められ、ここからニームの街に振り分けられて行きます。石造りで直径5.5m、深さ1.4m。ここに10本の太い鉛管がつながっていたようです。 横に開いている穴の直径は40センチくらいで、そこに鉛でできたパイプが通されていたようです。 配水池に溜まった土砂を掃除して流し落とす為の落としぶたのようなシステムもあり、周りはレンガと石でおおわれて、石の彫刻で飾られていたと言われています。 恐らく、右の端からユゼスの山から運ばれてきた水路の水が流れ込み、半周してプールに入り分配されるようです。 このニームのカステロムのようなローマ水道の配水装置は必ず水道の先にあったはずなのですが、現在残っているのはここのみで、非常に珍しい遺跡なのだそうです。 (ガイドブックにもポン・デュ・ガールのローマ水道橋は掲載されているのにここの紹介が抜け落ちています。) ところで、ここの鉛管は恐らく、1000年以上昔に転用されていて存在しないでしょうが、ポンペイの遺跡から出土した鉛管があるので紹介します。ここのように太いものではありませんが、参考までに・・。 鉛は柔らかいので加工しやすいからなのでしょうが、偉い事を考えていたんですね。今から2000年以上前の文化とは思えないですね。ただ、この為に古代ローマの人は鉛中毒の人が多かったのでは? と思われていますが、水は常に流れているのでそれほど酷い状況ではないのでは? と今は言われているようです。 つづく リンク 古代ローマ水道橋 4 (水道管とエフェソス)
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