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サグラダ・ファミリア 3 (生命の木) サグラダ・ファミリア(Sagrada Familia) Part 3 生命の木・・・糸杉 天からの使い(聖霊)としての白鳩 果実 今回は建物に表現されているキリスト教の象徴から紹介。 その前に、前回降誕のファサードの3つの入り口について 左の門がヨセフ、中の門がキリスト、右の門が母マリアを象徴する・・と紹介しましたが、門にはそれぞれ名前がついていました。 左の門「信仰の門」 中央の門「慈悲の門」 右の門「希望の門」 左の門「信仰の門」と中央の門「慈悲の門」入り口 降誕のファサード、上部 4本の鐘塔と中央「慈悲の門」の上部にある糸杉のオブジェ 拡大してみると鐘楼となる塔の壁には「sanctus」と、文字が刻まれている。 sanctus ・・・意味は「聖なる」 という形容詞 他にsanctusが示すのは 1.三聖唱「聖なるかな,聖なるかな,聖なるかな・・・」で始まる賛美歌。 2.ミサの最高潮の時にならす鈴または鐘。 3.鐘楼そのもの。 ガウディはこのサグラダ・ファミリアの外壁のあちらこちらにこうした文字も刻んでいます。 生命の木・・・糸杉 ヒノキ科イトスギ属、西洋檜(せいようひのき)サイプレス(Cypress)とも呼ばれます。 糸杉は、ローマ時代には棺桶の素材でもあり、今も墓場に糸杉、あるいは死のイメージがつきまとった樹木です。 聖書の各所には糸杉の記述があり、それによりいつしか「生命の木」の解釈がされるようになったようです。 特に13世紀のビザンティン美術の中で十字架が生きた樹木として表現される時に糸杉が用いられるようになったと言われています。 天に向かってまっすぐ伸びる事、常緑樹である事から墓場の糸杉は死後の生命の不滅・・と解釈され、キリストの復活と永遠の命のシンボルとなったようです。 因みにキリスト磔刑(たっけい)の十字架はこの木から作られた・・との伝説もあるようです。 白い鳩はアラバスターで彫られているらしい。 天からの使い(聖霊)としての白鳩 鳩は旧約聖書の「ノアの箱船」の中ですでに言伝の使者として登場しています。 また「モーセの律法」の中でも「汚れていない物」として山羊や羊の代わりに神への捧げ物の動物とされていたようです。 キリスト教では白鳩は三位一体、神の第三位格である聖霊としてのイメージで使われています。 キリスト教美術において白鳩が現れた時、それは聖霊の啓示を受けた事を現しています。 他にも外壁にはいろんな箇所に文字が刻まれている。 ガウディは彫刻だけでなく、文字や石の壁の形にもこだわって、最高の聖堂を作ろうとしていたようです。 聖堂そのものが、聖なるメッセージとなるように・・。 告知する天使の像 天使の頭の上の柱にも文様のような文字が浮かぶ。 降誕のファサード左側 身廊の側壁上部 フルーツの盛り合わせらしい。 果実は豊穣と知恵のシンボル そして、ここでは果実は聖霊の12の果実を暗示する為、愛、喜び、平和、忍耐、寛容、親切、誠実、善意、柔和、信仰、節制、純潔のシンボルになるようです。 拡大してみるとモザイクになっているようです。 Back number リンク サグラダ・ファミリア 1 (未完の世界遺産) リンク サグラダ・ファミリア 2 (降誕のファサード) サグラダ・ファミリア 3 (生命の木) リンク サグラダ・ファミリア 4 (未完の理由 と主祭壇) リンク サグラダ・ファミリア 5 (天井と福音書記者の柱) リンク サグラダ・ファミリア 6 (天井の立体幾何学模様) リンク サグラダ・ファミリア 7 (ステンドグラス) リンク サグラダ・ファミリア 8 (受難のファサード) リンク サグラダ・ファミリア 9 (鐘楼のバルコニーから) リンク サグラダ・ファミリア 10 (教会建設)
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