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さて、今回は写真中心でシェッツラー宮殿 (Schaezlerpalais )の美術館内を紹介します。 何度も言ってますが、海外の美術館はほとんどが撮影OKなのです。 アウグスブルク 7 (シェッツラー宮殿 ・Schaezlerpalais)
シェッツラー宮殿 (Schaezlerpalais )・州立ドイツ・バロック美術館 祝祭の広間(Festsaal) ドイツ・ルネッサンス美術館(聖カタリナ修道院) シェッツラー宮殿 (Schaezlerpalais )・州立ドイツ・バロック美術館 フッガー家と同様、アウグスブルクの富豪で銀行家だったベネデイクト・アダム・リーベルト男爵(Benedikt Adam Freiherr von Liebert)(1731年~1810年)の屋敷がシェッツラー宮殿 (Schaezlerpalais )です。 屋敷はマクシミリアン通り沿い。かつてのクラウディア・アウグスタ街道(Via Claudia Augusta)でも貴族の商館が集まっていた地域です。フッガー家もこの並び。 前に紹介したヘラクレスの噴水の前にある。白い建物。 もとはウェルザー(Welser)家など地元の貴族の邸宅だった所をリーベルト家が1763年に購入してロココ様式で建設。現在はドイツバロック美術館と州立絵画館になっている。 マリア・アントーニア(後のマリー・アントワネット)が踊った祝祭の広間の見事さは必見である。 エントランス入ってからの大階段 そもそもリーベルト家のメインはウィーン市民とミュンヘン法廷への銀の供給にあったようで、アウクスブルクへ移民してくるのは1733年の事。最初からアウグスブルクに根ざしたフッガー家とは少し違う。 1769年商売の関係でアウグスブルクに本社が置かれ商館として建築されたのだろう。 しかし、内部はできあがると本格的な宮殿で豪華な祝宴の広間が造られていて、まさに王侯貴族のしつらえ。見た事ない豪華さに周囲は度肝を抜かれたらしい。 各広間の暖房機が目に付いたので少し撮影してみました。 上の暖房機は鋳鉄(ちゅうてつ)製。 陶磁器と思われる暖房機。 以前「アウグスブルク 3 (市長舎 黄金ホール)」の所「鋳物に見えて実は陶器製」の暖房機を紹介したが陶器製が先で鋳物はまだ贅沢品であったのかもしれない。 逆に鋳物暖房機は産業革命のあたりからの大量品かも・・。 デルフト焼きっぽい陶器の暖房機。上の白いのは磁器系なのかも・・。 祝祭の広間(Festsaal) 1770年5月16日、マリア・アントーニア(後のマリー・アントワネット)が14歳の時、フランスに嫁ぐ時にアウグスブルクでの宿坊に利用された宮殿でもある。 マリア・アントーニアの兄フランツ2世によって爵位を得たリーベルト家がそもそも彼女の結婚の為に造ったのか? 宮殿のこけら落としにたまたま彼女に立ち寄ってもらって箔を付けたかったのか? 定かでない。 天井の絵画は上がアメリカ大陸。イオロペの座す中心が欧州。下がアジアとアフリカ。 実は銀のトレーダーだったヨハン・アダム・リーベルト(1697年~1766年)以降にリーベルト家はスパイスの貿易なども手がけて急成長している。これはその交易の広さを示す図なのかもしれない。 ロココ様式の可愛らしさはドイツには無いものだ。 やはり王女が宿泊する為にわざわざお金をかけた・・と言うのが正解かも。普通の商人にここまでのものは必要無いだろう。 ドイツ・ルネッサンス美術館(聖カタリナ修道院) 実際に現在教会は無いし、祭壇などもない。展示されているのはかつてどこかの教会に置かれて居た祭壇画が中心。 アウグスブルクはプロテスタントに改宗した市民が多い為にどこの教会からもカトリックの調度品が大量流出している。その理由は前にゲントで書いた通り。 もとはアレクサンドリアの聖カタリナを祀った修道院だっらしいがなぜ無くなったかについての記載はどこにもない。美術館はシェッツラー宮殿から繋がって鑑賞できる。 Apt-Werkstatt 受胎告知 ハンス・ホルバイン ベロニカ・ウェルザーの肖像 Bartholomaus zeitblomによるプレデラ(Predella)Mit Heligen プレデラ(Predella)は祭壇画の下部に添えられる絵画。 シェッツラー宮殿おわり。次回大聖堂です。 リンク アウグスブルク 8 (司教座聖堂 1 ゴシック様式の聖堂)
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