モーリシャス重油流出で大活躍「油吸着材」に支援金2400万円
モーリシャス重油流出で大活躍「油吸着材」に支援金2400万円 2020年9月5日 6時0分 Smart FLASH インド洋の島国・モーリシャス沖で起きた日本の貨物船「わかしお」の重油流出事故。絶滅危惧種が数多く生息する豊かな海に約1000トンもの重油が広がり、甚大な被害が発生した。 そんななか、現地に油を吸収する「油吸着材」が提供された。開発したのは、社員数わずか12名の「エム・テックス」だ。担当者の竹ノ下友基部長は、「ナノファイバーと呼ばれる、人間の髪の毛よりさらに細い特殊な繊維を素材としています。水を吸わず、油のみ吸収する技術を開発し、昨年から販売を始めました。今回の事故で政府関係者の方々からご連絡いただき、取り急ぎ20箱分、約1トンの油を吸えるぶんをご提供しました」と明かす。実際の商品は、フワフワの綿のような見た目をしている。水に浮いた重油は1回で大半が吸い込まれ、うっすら残る油分も2~3回で綺麗に。水を吸わないため、桶に強めに押し込んでも反発する感覚がある。ちなみに、プラスチック素材を使っているため、火に近づけると溶けてなくなってしまう。使用後は、産業廃棄物の扱いになるという。 今後、さらに多くの「油吸着材」をモーリシャスに届けるべく、2つのクラウドファンディングが始動した。ひとつはクラファンサイト「Makuake」で始めたもので、2400万円以上の支援が集まった(すでに終了)。現在は、HP上で公開している「モーリシャス緊急支援プロジェクト」が動いているところだ。日本の技術力、スゴイです!