「自省録」10巻16〜23
第10巻16 論ずるのはもういい加減で切り上げて善い人間になったらどうだ。17 全体としての時、全体としての物質をつねに思い浮かべよ。18 あらゆるものはいわば死ぬために生まれるのだということを考えよ。19 そしてまもなくどんな状態に陥ってしまうことであろう。20 宇宙の自然が個々のものにもたらすものは個々のものにとって有益なものである。21 「このことは好んで起る」22 ここで生きているとすれば、もうよく慣れていることだ。 またよそへ行くとすれば、それは君のお望み通りだ。 また死ぬとすれば、君の使命を終えたわけだ。23 かしこの田舎も別にここと変わりないということである。「実行」にはエネルギーが必要です。やらない理由はたくさん出てきます。どこに行っても環境は大差なく、今ここでやるかやらないか、それだけです。