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浦島太郎のつれづれ日記

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Nov 26, 2006
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カテゴリ:カテゴリ未分類
いよいよ小学校生活が始まりました。まだ、この時点では、高機能自閉症(広汎性発達障害、アスペルガー症候群など)の診断は出ていません。

普通学級への通学はそれこそ通学そのものからのスタートでした。
入学後しばらくは、一人で学校まで行けない息子の後を、学校のすぐ近くまで妻がついて行っていました。そして当然、帰りは迎えに行っていました。
慣れてくるに従い、幼稚園の頃から親しくなっていた同じマンションの知り合いの2歳上の女の子について通学するようになりました。
帰りも朝行ったいつもの道を外れることなく帰れば帰って来ることができるようになり、やがて、同じ経路を一人で通学できるようになりました。
そして、その通学経路上であれば、道草しながら帰れるようになったのでした。

そういえばこの頃、妙なクセというか行動が現れました。
石ころをひたすら拾ってくる。直径2~4センチ程度の大きさの石ばかりを毎日いくつも拾ってくるものだから玄関に小石があふれました。
妻は結構おおらかで、そのあたりはあまり叱らずに話して聞かせていたように思います。
玄関に積まれていく石も定期的に妻が根気良く捨てていました。
これも高機能自閉症からくる行動の一つだったのでしょうか。

石ころを拾ってくること自体はたいした問題ではなかったのですが、何しろ、いつも同じ経路を通学していたので(こだわっていた)、石拾いに夢中になり、それによって少し経路から外れただけで家に帰れなくなることが何度かありました。
通学に慣れてきてからは、石拾いに夢中になり帰宅経路からそれ、お巡りさんに家まで送り届けてもらったこともありました。

いつもと違う道順は嫌がるので、結局、おなじ道で通学し、そのことでなかなか世界が広がらないためか、少し外れた場所に行ってしまうと近所であるにもかかわらず迷ってしまう。
ということで、普段一緒に出かけるときはできるだけ違う道を通るようにしました。本人が頑なに嫌がる時には無理強いはせず、多少は遠回りでもできるだけほかの道を通るようにしていました。
それが何とか可能だったのは、本人のこだわりが高機能自閉症児としてはそんなに強いほうではなかったからかもしれません。

もうひとつの課題、トイレの問題については、毎朝、自宅を出るときにトイレに行かせ、3時限目が終わった後の休み時間とお昼休みとか決めて、行きたくなくても必ずトイレに行くように習慣化するようにしました。
それでもそのことを度々忘れ、時々パンツを濡らしてしまったこともありましたが、大きな問題になることはありませんでした。

でもまあ、そんなことより、普通学級へ通うことの一番の問題は、なにより授業を中心とした学校生活そのものであったはずです。







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Last updated  Nov 26, 2006 04:18:52 PM
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