発達障害を抱えてどう生きるか /
親も気づかない「生きづらさの連鎖」をほどく
どうして自分だけ、うまくできないのか?
「どうして自分だけ、うまくできないんだろう」
そんな想いを抱えながら生きてきた人は、少なくありません。
周りとおなじようにやろうとしても、なぜかできない。
頑張っているのに、うまくいかない。
その積み重ねが、いつの間にか「自分はだめなんだ」
という想いに変わっていきます。
支援は増えているのに、届いてない現実
先日、就労支援に関わる方々が集まるイベントに参加しました。
そこでは、働き方のサポートや生活支援など、
さまざまな取り組みが行われており
「一人で抱えなくても良い環境」
が確実に広がっていることを感じました。
けれど同時に、こうも感じました。
その支援の存在を知らないまま苦しんでいる人が、
まだ多いという現実です。
頑張っているのにうまくいかない理由
発達障害を抱える方の多くは
「努力しても結果が出にくい」
という経験を繰り返しています。
周りからは「努力不足」と見られてしまうこともあります。
けれど実際には、誰よりも頑張っていることも少なくありません。
「頑張っているのに、なぜかうまくいかない」
「周りに迷惑をかけてしまう」
「自分が悪いのではないか」
その理由がわからないまま、自分を責め続けてしまうのです。
問題は”能力”ではなく”合っていない環境”だった
ここで大切なのは、視点を変えることです。
うまくいかない原因は、能力が足りないからではなく
「やり方や環境が合っていない」ことにある場合が多いのです。
同じことでも、環境が変われば出来る。
やり方が変われば能力を発揮できる。
それは「できない人」なのではなく
「合っていなかっただけ」なのです。
見落とされがちな事実:親もまた気づいていない
ここで、もう一つ見落とされがちな視点があります。
それは、親自身もまた、
自分の特性に気付かないまま
生きているケースがあるということです。
「ちゃんとやりなさい」
「どうしてそんなこともできないの?」
その言葉の背景には、親自身が「できて当り前」という環境の中で、
無理を重ねてきた経験があることも少なくありません。
「普通」という基準が子供を苦しめるとき
親が乗り越えてきたやり方を基準にしてしまうと、
それがそのまま「普通」になります。
けれど、その「普通」が、
子どもにとっては苦しさになることがあります。
本来は違う特性を持っているのに、
同じやり方を求められることで
「できない自分」を強く意識してしまうのです。
誰も悪くない、ただ合っていなかっただけ
ここで大切なのは「誰が悪いか」を決めることではありません。
親もまた、親なりに精一杯生きてきました。
子供もまた、自分なりに必死に頑張ってきました。
ただ、関わり方や理解の仕方が合っていなかっただけなのです。
この視点を持つことで、心の重さが少し軽くなります。
生きやすくなるための3つの原点
では、どうすれば生きやすくなるのでしょうか?
大切なのは次の3つです。
・自分の特性を知ること
・無理をしすぎないこと
・頼れる場所を持つこと
この3つが揃った時、
人は少しずつ本来の能力を発揮し始めます。
「自分がダメじゃなかった」と気づく瞬間
カウンセリングの現場で、印象的な瞬間があります。
それは、相談者のかたがこう言うときです。
「自分がダメだったわけじゃなかったんですね」
その一言が出た時、
長く続いていた自己否定が静かにほどけていきます。
そしてそこから、
自分に合った生き方を探す力が育って行くのです。
あなたの生きづらさには、理由がある
もし今、生きづらさを感じているなら、
それはあなたの弱さではありません。
合っていない中で頑張り続けてきたサインです。
その苦しさには、必ず理由があります。
発達障害ということは「自分に合う人生」を見つけること
発達障害を抱えて生きるということは、
不利な人生を生きることではありません。
「自分に合う人生」を見つけていくことです。
もし、
・どう関われば良いのか分からない
・自分や子供のことを整理したい
そう感じている方は、一人で抱え込まずご相談ください。
理解されることで、人は変わる瞬間があります。
その一歩を一緒に見つけていきましょう。
*発達障害支援センターや障害福祉課など、
診断されていなくても相談できるそうです。

Mybestpro Members
飯塚和美
カウンセリングルーム大空
[朝日新聞 マイベストプロ埼玉]
分かりやすい手解きですね。
障がいの有無に関わらず、
何より自分が生きやすい環境を探ることですね。☄