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浦島太郎のつれづれ日記

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Apr 8, 2007
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カテゴリ:カテゴリ未分類
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昨日、中学・高校の息子の恩師のところに、家内と二人でお礼に行ってきました。

卒業式の日にはもうここに来ることはないんだよねとこの時も二人で学校までの道を感慨深く歩いたのでした。
が、卒業式当日、6年間担任していただいた二人の先生にお礼を直接言おうと思ったのですが、二人の先生を待っているみんなの間に割り込んで話しに行くわけにもいかず、その日時間が取れなかった私たちは後日改めて時間をいただくことにしたのでした。

昨日は、既に新学期が始まっていて二人ともとても忙しい時期でしたが、30分ずつ時間をいただくことができました。
懐かしい話が次々に出てきて、話をしているうちに何度も涙を零しそうになりました。
とにかく、二人の恩師がいなければ息子はおそらく中学・高校生活を無事に終えることは困難だったでしょうと話しました。

高校1年と3年を受け持っていただいた先生からは、授業についても学校生活全般についてもほとんど特別扱いの必要はありませんでしたとのことでした。ほとんど~ないという日本語はこのシチュエーションでは結構あったはずなのです。
実際、試験中に周りをきょろきょろ見るとか、歌を歌ってしまうとか、授業中ガタガタとうるさいとか、いろいろと問題が生じたときにはその都度メールをくれて実効的な対策を考えてくださったりしました。

中学3年間と高校2年生の1年間の合計4年間を受け持ってくださった先生は、本当に苦労されたのですが、自分が何でもとにかくやってみようという性分なのでいろんなものにチャレンジしてきたのだと言ってくださいました。
最初に息子の担任になって障害の事情がわかった時から、3年間自分で面倒を見ようと決心したということをこのとき初めてお聞きしました。
家内と二人感極まってしまいました。

日常の学級生活の中に何らかの役割を与えそれをフォローしてくれたり、体育祭では何とかできそうなことを仕組んでクラスメートに補助させてくれたり、夏キャンプで山に登れなくなった時に一緒に付き合ってくれたり、あるいはまた別のカヌーに乗る相手が見つからなかった時に一緒に乗ってくれたり、とても忙しい身であるにもかかわらず身体を張って息子と付き合ってくれるなど先生の活躍は数え上げたらきりがありません。
また、先生は本来まったく関係がないはずの先生のための広汎性発達障害の勉強会にも自らの休みを割いて出てくださいました。

私たちは何か問題が生じれば、学校を辞めさせようとの最後の決意はいつも意識しながら中学生活を送っていたのですが、それが、問題が起きそうなたびにそれを乗り越えるばかりか、それにより手厚いフォローでひとまわりずつ成長させてもらったのでした。

何より、中学3年間は、その日の状況、その後の予定などにつきほとんど毎日メールをいただき、本当にきめ細かい暖かい指導を家族まとめて受けたのでした。

先生は、クラスメートに恵まれましたと言われました。でも、そのクラスメートを暖かい集団に創り上げたのは先生その人に他ならないのです。

そして、先生は、その3年間にその後の高校時代も併せた6年間で、実は私自身も20年に及ぶ教師生活の中で最も成長させてもらったのだと言われました。
最も印象に残る教師生活でしたと言われました。
私と家内は涙をこらえるのが精一杯でした。

春の陽射しの中で、その最後の場面のことを二人で話しながら、今度こそこの通学路を通るのは最後かもねとこらえた涙を少し零しながら帰途につきました。






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Last updated  Apr 9, 2007 01:26:13 AM
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