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テーマ:徒然日記(23494)
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東京駅と皇居の間に圧倒的な存在感を示してそびえ立つ丸ビル、一昨日はここで会議が2つ続けてありました。 地方からの参加者はこのビルでの会議をアクセスの良さというより、話題性の高さからとても喜びます。 地方の銘菓をお土産として持ち寄り、丸ビルの中の有名店で故郷へのお土産を買っていきます。 開催すること自体が重要な会議というのがまだあるのです。 実はこの時のお土産がこの日の大事件につながるのですが、それはまた後で。 都心は今、建築ラッシュで、丸ビル前から見る東京駅もいつの間にか2つの高層ビルに挟まれてしまっています。 その東京駅の丸ビルとは反対側の八重洲側に寄り添って大丸デパートがあり、その屋上、ちょうど東京駅の屋上という感覚で長さ100メートル近くはあろうかと思われるビアガーデンがオープンしています。 気象庁の梅雨入り宣言とほぼ同時に梅雨の中休みに突入したこの頃はビアガーデンには最高の季節。 一昨日は程よいやや強めの東京湾からの海風もあって気分爽快。 夜の帳が辺りを覆い出すと丸ビルの空には三日月と宵の明星。 こんな条件の整った環境に飲み放題食べ放題ということも手伝ってついついビールが進みます。 心地よく酔って、帰途についたのですが、その時に件の会議に地方からの参加者が会長にと持ってきたお土産を私がそれを預かっていました。 いやな予感はビアガーデンを出る時にそれを忘れそうになった時からありました。 個人情報保護法がうるさいこともあって、大したものも入っていないのに鞄は肩から斜め掛けで絶対忘れないように、そちらに神経が向かう分、土産は会長にものとわかっていてもやはり疎かに。 予感的中、図書館から借りた何ヶ月か前に予約してあった東京タワーオカンと僕とに読み耽っていたら、見事に網棚に土産を忘れてしまいました。 でも、もう夜も遅いし、明日にでも連絡するか、酔っていると微妙に考えに甘さが忍び込む。 翌朝、駅への電話連絡もすっかり忘れて出勤すると、会長の秘書から昨日の会長へのお土産どうしましたと。 思わず、すみません。ちょっと持ってくるのを忘れまして。 すると、生ものだったらしいし食べていただいても結構ですので、お礼状を書くのに中味が何かだけ教えてください。 あせりつつ、忘れ物センターへ電話しました。 仕事ができそうなおばさんの声はこちらにはまだ届いていませんねと。 まずいなあ、と思いつつ、その夜乗った電車の終着駅に電話。 すると、なかなか繋がったままの電話から返事が返ってこない。 不安がどんどん膨らみいろいろ考え始めた頃、あった、あった、ありました、冷蔵庫に保管してありましたと。 生ものだということで冷蔵庫に保管してくれていたのです。 ところが、生ものの忘れ物は24時間で廃棄処分にされるそうなんです。 つまり、その日のうちに取りにいかないと廃棄、当日は、病院もあり取りに行けないのに。 駅員さんはさらに親切にも翌日でもいいですよと言ってくれているのですが。 欲しいのはその中味のブツの情報なのです。 そこで、思い切って駅員さんに、すみません、実はそのお土産はいただいたものでお礼状を書きたいのですが、もしよろしければそのお土産が何か教えていただけませんかと頼んでみました。 すると、紙袋の中に箱が2つ入っていて、そのうちの1つは和生菓子だとわかるのですが、もう一つは箱を見ただけでは何かわかりませんと。 こんなことを頼むのは申し訳ないのですが、もし可能なら、その2つ目の箱を開けて、中味の様子をできればどんな味か試食レポートもお願いできないでしょうか。 すると、電話の向こうの駅員さんは一転、爆笑して、試食レポートは無理ですが、中味の実況レポートはやりましょうと。 今、開けました。楕円状の物体が4個入っているのが見えます。その表面は砂糖というか美味しそうな加工がしてあります…。 丁重にお礼を言って、それにお手数をかけますがゴミ箱にでも胃の中にでもと廃棄処分をとお願いして電話を切りました。 その足で秘書室に向かい、先ほどのお土産の件ですが正直に白状します。 実は、昨日、電車に忘れまして優しい駅員さんに中味の実況中継をしてもらって、それをもとにネットで調べたらとても有名なスィーツでしたとそれを印刷したものを渡しました。 秘書嬢もややあきれながらもウケてくれました。 その場限りのいい加減な言い訳は止めよう、いかなる時にも正直に謝ろうと決めたのでした。 正直は最善の策、武士道の中のアングロサクソンの商法についての記述の中にあった教訓です。 ビリー隊長が日本を離れるというのに、昨夜書いた記事が押せ押せになってしまいました。 しかも、長い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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