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四半世紀にわたって続いている集まりがまた先週、開催されたのですが一人が事前の連絡なく欠席しました。
昨年、3月、その彼が抗ガン剤治療に続いて手術をしたときと同じ状況だったので心配したのですが、昨日届いた携帯メールはやはり恐れていたとおり転移が見られ入院して様々な検査をしているという内容でした。 今週中に手術をすることになるとのこと。 その彼の病状を知らせるメールが、病状があまりに深刻なのにとても冷静で仲間への配慮が行き届いていて深い感動に包まれました。 こちらが押しつぶされそうになるような内容が淡々とその後の対応も含めて冷静に書かれています。 昨年、軟部ガンと判明して抗ガン剤治療から手術に至る治療計画を伝えるときにもみんなでその精神力の強さに驚いたのですが、今回は一旦完治して一息ついたところでの転移、それも重大な転移が見つかり普通ならとても平常心で連絡できる状況ではないはずなのですが、とても丁寧に整然と伝えてきたのです。 前回、手術後お見舞いに行くと、病室には自分の病気に関する医学書があったので何気なく手に取ったのですが、それが専門書であるが故にカラー写真も豊富で生々しく、ハラハラドキドキ心配する私たち見舞い客を前に、解説入りで時には美人の看護師さん、主治医を交えて時間を忘れて2時間近くも歓談したのでした。 彼はどうしてこのような大変な事態に際して冷静でいられるのか、そういえば、この時にこう言っていました。 「自分が誰かのお見舞いに行くときに調子が悪くて入院しているのにそこにわざわざ行くのは迷惑になるのではといつも気になっていた」 「でも今回、自分が逆の立場になって、見舞いに来てもらうことはとてもありがたく嬉しいことだとわかった」 そのことが、ことの重大さを表しているのかもしれないのですが。 彼が欠席した集まりを終え銀座駅に向かうと東京マラソンを知らせる旗が寒風に揺れていました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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