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妹と家内の確執-といっても双方が自分の考えを主張しあっている訳ではなくむしろ双方が周りの状況に配慮しすぎての結果なのですが-の本質的な原因を取り除くためにできることは、家内から妹を連想させる要素を隔離することとでした。
ひとたび痛んだ精神はその原因となる要素から隔離することが一番の解決策でしょう。 ということで、妹には多分なんの心当たりもないことだったとは思うのですが、妹のことに話題が及ぶと家内の心身に心身症的症状が出てしまうことを3日間悩んだ末にハッキリと伝えました。 妹は戸惑いながらも、自分の方から連絡しないことにし我が家とは、つまり兄である私とは連絡しないことにすると結論してくれました。 家内にその結果だけを伝えたら100%ではないにしても安心したようでした。 これで一件落着なら人生悩みも少なくて済むのでしょうがことはそう簡単ではありません。 妹にも人生があるわけで。 妹はもう10年近く前ですが、夫を突然死で亡くしています。 その日の朝、夫は朝食に起きてきて前夜の接待の酒が残っていて二日酔い気味だというので会社に休む旨連絡して寝室に戻りました。 長男を小学校に送り出し、次男を幼稚園に送り届け、洗濯物を干して夫の食事の用意をすべきか聞くために寝室に夫を起こしに行くと既に夫は冷たくなっていました。 呆然とする中で警察が来て現場検証がなされ悲しみに暮れる間もなく葬儀が終了しました。 ほどなく、妹はパニック症候群と診断されるに至りました。 そうはいっても、二人の息子を育てなければなりません。 やがて、子育てに追われながら日常を取り戻したかに見えたのですが、今度は傍に暮らす母親が認知症にかかってしまいました。 そして、ほどなく父親も後を追うように認知症の症状が時折出るようになってしまいました。 次男の中学受験、長男の大学受験の頃に合わせるように両親が認知症になってしまったのでした。 そして、昨年は自分自身がガンに罹っていることがわかり手術し、放射線治療を行っていました。 そんなところに、妹の言動により家内の心身がいたんでいる旨を告げたのでした。 家内の心身状態の心配に加えて妹の心身状態もタダではすまないかもしれません。 妹が面倒を看ている父親の認知症が進みつつあるからです。 妹は、そんな父親を看ながら母親に面会に行くのが最近はつらいと言っていました。 娘と息子それに私自身の3人がそれぞれ別の障害を持ち、様々な心身症状に悩む家内と4人で暮らす我が家には各人が看てもらうことのできる病院と医師を田舎で探すことは困難であることから東京を離れることは極めて難しく、結局、両親の面倒は妹に頼るしかありません。 そして、そんな妹との連絡を断たねばならなくなってしまいました。 宇治橋の向こうに御座します神様は見守ってくれるでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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