カテゴリ:清酒と肴
清酒を愉しむ人たちの中でも、佐々木久子さんの名前を知る人は少なくなっているだろう。
幻の酒として、「越乃寒梅」を知らしめた方である。 今でも、オークションで価格が上がったり、アンダーグラウンドな流通経路を経て、御蔵の希望小売価格の倍以上の価格で取引されることがある もういい加減にしたらと思わなくもない。 彼女が幻の酒と取り上げてから、四十年以上経つ。特級酒が存在していた、バリバリの級別制度真っ只中の頃である。 石本酒造さんは、そうした時代の中でも、良い酒、うまい酒を醸す努力を続けていた。 『うまい酒が飲みたい』 に、酒ほしのさんの話が書かれている。 火事見舞いに売れる酒、それが「越乃寒梅」だったのだ。 越寒神話(石本酒造さんの努力を知ると、神話ではない、努力そのもの。もっとも、その努力が神がかりと言えるかも)、地酒ブーム、そして、吟醸酒へと繋がる、昨今の清酒の歴史を振り返るとき、必ず、登場する方と思う。 ご冥福をお祈り致します、合掌。 、 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年07月04日 18時37分45秒
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