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日常防災のすすめ - 災害の備えは生死を分ける分水嶺 ー

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2016.10.02
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カテゴリ:亡国記
「亡国記」(北野慶著 現代書館 2015年)
今この小説を読み終えたばかりです。いきなりラジカルなタイトルで申し訳ありません。決して不安を煽るわけではないのですが、小説を読み終えたばかりで、まだホットですのでこういうことになりました。
 2017年4月1日、午前7時10分、東南海で巨大地震が発生し、静岡県の原発が核爆発を起こし、そのため原発の近くにいた主人公大輝の妻の翠はほとんど即死状態で死亡する。大輝はそのニュースに接してすぐに娘の陽向(ひなた)と共に国外に脱出する行動に移す。この小説は主人公と娘が国外へ脱出し難民生活を送る苦難の物語である。
 ここでは大輝と陽向が脱出する段階で、何を持ち出し、いかなる対応をしていったかを辿ってみたいと思う。でははじめよう! 大輝と陽向は京都に住んでいる。大輝は動物園に勤めている。陽向は小学2年生という設定である。
  • タブレット 地震の揺れが収まると真っ先に妻の状態確認のため使用
  • テレビ   この時点ではテレビは動作していた。私の場合、阪神淡路の時はテレビはどこかに転がっていた電源はまったく遮断されていて使えなかった。
  • LINE   妻と連絡しようとしたが、不通
  • 陽向   彼はすぐに娘に状況を説明し納得させた。彼女が納得したのはこの親子が普段から原発問題に関心を持ち話し合っていたからだ。
  • すぐに逃げ出す決心 これも家族で何かあればどうするかという話し合いができていたからだ。
  • スマホ  娘はスマホを使っている。これは後で彼女が友達とラインで連絡を取り合っていた。
  • 大輝の態度 絶えず明るい顔をして、娘に不安を与えないようにしていた
  • 車    取りあえず逃げ出すために、ガソリンは十分に入れておく
  • 携行品  貴重品、食料、衣類、パスポート・・これらについては詳しく何を持ち出したかは触れていないが、普段から急に持ち出すべきアイテムはそろえておくべきだろう。
  • 熊のぬいぐるみ 娘の心のケアには一つぐらいは持たしてやる余裕がほしい
  • ブレーカ 必ず落としておくこと
  • 戸締り
こうして、大輝と陽向は京都の家を出ることができた。時間は9時半である。事故を認識してから約2時間半である。この時間をいかに短くできるかが、生死を分けることになる。
この小説ではわずかに遅れた陽向の友達の親子は下関で釜山行きフェリーに乗り遅れ、最終的には北朝鮮に連れて行かれることになっている。
 もちろん事の成否は誰にも分からない。しかし、リスクを避けるためには迅速に行動し、人の動きをよく読んで行動しなければならない。

以降は次回の記事をお楽しみ。





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Last updated  2016.10.16 09:55:43
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李 白扇

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