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2014.09.30
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カテゴリ:教育

kawanobu日記/「スーパーグローバル大学選抜」で進むか、日本の大学のぬるま湯体質是正;教育 画像1

kawanobu日記/「スーパーグローバル大学選抜」で進むか、日本の大学のぬるま湯体質是正;教育 画像2

kawanobu日記/「スーパーグローバル大学選抜」で進むか、日本の大学のぬるま湯体質是正;教育 画像3

 秋晴れの某日、所用で本郷の東京大学に行ってきた(写真上)。
 ここは、昨年にイチョウの紅葉と三四郎池の静寂を楽しんだ所だが(13年12月4日付日記;「晩秋の東大本郷キャンパスを散策、追記 変貌する中東のパワーバランス;イラン、サウジアラビア、イスラエル、エジプト」を参照)、当然ながらこの日はイチョウの葉はまだ青々としていた。それでも都会のオアシスを求めて、見学者がそぞろ歩いている。

◎トップ型に13大学
 さて、文科省は26日、世界で勝てる研究や国際化に向けて大学を重点支援する「スーパーグローバル大学」を37大学、選抜した。世界100位以内入りを目指して、大学の競争もさらに激しくなりそうだ。むろん国内トップの東大も、選ばれた。
 スーパーグローバル大学には2種類あり、世界大学ランキングトップ100位以内を目指す「トップ型」に13大学、大学教育の国際化のモデルを示す「グローバル化牽引型」は24大学が選ばれた。「トップ型」大学には年間4.2億円、「グローバル化牽引型」大学には同1.7億円の財政支援が10年間続けられる。
 「トップ型」を見ると、世界100位入りを目指すだけあって、旧制7帝大(北から北海道、東北、東京、名古屋、京都、大阪、九州の7大学)や高レベルの単科大(東京工業大、東京医科歯科大)、旧制東京高等師範の伝統を引き継ぐ筑波大、そして私学の雄である慶應と早稲田が入っている。ちなみに私立では、この2大学だけだ。リブパブリの出身大学も入ったのは、光栄だ。

◎まさかの選落ち、一橋大学
 ただ旧制7帝大でも、昨年のイギリスの「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)」のランキングで100位以内に入ったのは、東大(23位=写真上)と京大(52位)だけというお寒い状況だ。政府は、今後10年で世界100位以内に10大学が入ることを目指す。
 注目すべきは、「トップ型」に社会科学系大学の雄である一橋大が漏れたことだ。一橋大にとっても、この結果は意外だったらしく、朝日新聞によると、同大評価・広報課は取材に対し、「回答しない」とダンマリを決め込んだ。
 今頃、如水会を中心にOBの間で大騒ぎになっていることだろう。今後の政府からの予算獲得や寄付集めに、マイナスになることはあってもプラスに働くことはあり得ないからだ。

◎女子大は1つも選ばれず
 また「グローバル化牽引型」では、私学で関西で高評価の同志社大が落ちた。明治維新のアメリカで教育を受けた新島襄が創立したのに、「グローバル化」に前向きでないと評価されたようなこの事態は大学当局にとってショックだろう。
 その他、英語教育に定評のある津田塾大、女子教育の雄のお茶の水女子大(写真中)も漏れている。それどろこか女子大は、総敗退だ。これを見ると、女子大の社会的役割は終わったのか、とすら思ってしまう。

◎20年間に論文が1本以下の教員がいる現状
 今後、37大学の構想が実現すれば、これらの大学の教員の半数は外国人が占め、外国語による授業は全授業の5分の1になる、とされる。
 公務員以上に身分が守られ、10年1日の如く授業を続け、研究もろくにせずにノホホンとしていた古手教員には脅威だろう。
 1年以上も前のことだが、朝日新聞の声欄に載った埼玉県の大学教員の投書が思い出された。
 その投書には、冒頭で「私の勤める大学の学部で、過去20年間で研究論文が1本以下の教員が在籍する」と書かれていた(写真下)。1本以下とは、主著者でない連名論文が1本しかなかった、ということだろう。

◎ぬるま湯体質は徹底的に改革せよ
 20年間で自分の研究成果を表した論文を1本も書いてない! こんな非常識がまかり通るのが、ぬるま湯体質の浸み込んだ日本の大学なのだ。
 今後、アメリカのハーヴァード大(外国人教員は全学で30%)やイギリスのケンブリッジ大(同40%)並みになれば、こうしたノホホン教員は間違いなく淘汰されるだろう。
 もちろん学生も、欧米並みに多忙になる。大学はディズニーランドどころか、超ハードの企業並みに変わるだろう。しかも学生たちは、海外からやってくる留学生と闘うのだ。

昨年の今日の日記:「南部アフリカ周遊:南アが誇るワイルドフラワーの宝庫、カーステンボッシュ植物園探訪(その1)」





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Last updated  2014.09.30 05:02:32



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