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2016.03.21
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カテゴリ:教育

 広島・府中町の府中緑ケ丘中学校(写真)の3年(当時)男子生徒が自死した事件は、現在の日本の公教育の荒廃を示したもう1つの断面である。これまで「荒れる教室」や「いじめ」など、ことあるごとに問題化されてきたが、この事案は「進路担当教師のサボタージュ=職務怠慢」で、1人の無実の少年の命が奪われただけに、痛ましさと共に憤慨を禁じ得ない。

緑ケ丘中

 

◎「面談」のメモは存在せず、本当に「面談」したのか
 日を重ね、報道されるたびに、隠された新事実が出てくる。
 例えば、自死した生徒に、ろくに確認もせずに「万引きした」として、志望校への校長推薦を断ち切った篠永美代子教諭は、これまで「廊下」で男子生徒と「5回、面談した」と言われてきたが、面談のメモが一切、存在しなかったことが分かった。
 これまで学校側から公表されていた自死した生徒とのやり取りは、担任の篠永教諭のメモによるとしていたが、そのようなメモはなかった。つまり公表された自死生徒が万引きを認めたとした篠永教諭の主張は、虚偽であった可能性が浮上する(万引きも他の生徒と取り違えた事実無根で、そのことは学校側に記録も残っていた)。

 

◎そもそも廊下の立ち話が「面談」なのか
 死人に口なし、だから、嘘をついて自死を生徒に責任に転嫁しようという「悪意」がほの見える。
 そもそもこの問題が明らかになった時、生徒の一生を左右しかねない1年生の時の万引きと言う触法行為の確認を、他の生徒たちの通る廊下で立ち話で行った、とするいい加減さに呆れたものだ。
 廊下での立ち話だったら、他人の耳をはばかり、生徒も本当のことを主張できなかっただろう。普通は、こういう場合、誰も来ない別室で事情を聴くのが社会的な常識というものだ。

 

◎生徒の前から逃亡した担任教師
 しかしその「廊下の立ち話」すら行われていなかったかもしれないとすれば、もはやこの教師は、人間失格である。
 篠永教諭は、問題発覚後、体調不良を理由に一切、表に出てこず、逃げている。自死した生徒ばかりでなく、受け持ちの生徒たちにも謝罪すべきことがあるだろうに、不誠実極まりない。ちなみに篠永教諭は、生徒たちの願いを無視して卒業式にも出てこなかった。
 保護者は、もう誰もこんな教師に自分の子どもを託そうとは思わないだろう。
 教壇から永久追放してほしい。

 

◎極左派教組の強い広島県
 なお広島県は、昔から広島県教組の強かった教育風土である。
 その広教組は、かつて社民党から分裂した極左派(旧ソ連派)の新社会党が強い影響力を有する。こうした風土が、今回の件に影響していないのかどうか、そこのところも気にかかる。

 

昨年の今日の日記:「プーチンの核の威嚇とクリミア強奪への堂々の開き直りの物語ること」






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Last updated  2016.03.21 00:44:01



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