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2023.07.31
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カテゴリ:登山


 仙台郊外の泉ヶ岳(標高1175メートル)の登頂を目指した。翌日、仙台で知人の結婚式があったため、1日早く出て、仙台市民に愛されているという泉ヶ岳を登ろうと計画したのだ。

​◎この日仙台は35℃近くに​
 7月28日、早朝、自宅を立ち、東京駅から新幹線に乗って仙台に行き、そこから地下鉄に乗り換えて「泉中央」まで行き、バスで終点の泉岳自然ふれあい館に降りた。自宅を出発したのは6時ちょっと過ぎだったのに、自然ふれあい館バス停を降りた時は、もう10時40分になっていた。ここから歩いて、「表コース」の登山口を目指す。
 ふだんならどうということもないだろうが、自然条件が悪すぎた。好天で、そのうえこの日の仙台の最高気温は35℃に近く、郊外では38℃近くになった所もある。自然ふれあい館バス停もかんかん照りで木陰もなく、11時近くなっていたので、体感的には40℃を超えていた。
 しかも、ここからコンクリート道を歩く。ちょうど函館・恵山の道と同じだ。

​◎かんかん照りのコンクリート道​
​ バスもここまで来ないから、歩くしかない。遠くにパラグライダーの人が気持ちよさそうに飛行を楽しんでいる(写真)。この上に、パラグライダーの乗り場があるようだ。



 照り返しがきつく、できるだけ木陰を拾って歩いたが、これでかなり体力を消耗した。
 初めての道なので、これでいいのか確信が持てない。一切の案内表示が無いのだ。かれこれコンクリート道を40分も歩き、しかも道は緩やかな下り坂に変わっていた。
 これは、間違えたと思い、引き返した。道を尋ねたくても、民家もないし、徒歩通行人もいない。
 もう仕方がない、と半ば諦めて、元のバス停への道を戻ろうと思い、10分ばかり引き返した。

​◎登山道入口は全く目立たず、初めての登山者は気がつかない​
​ すると往路では気づかなかったが、最初は車の転回点と思った所が、10台近く駐められる駐車場で、その奥まった所に「泉ヶ岳表コース入山口」と標識がある(写真)!​



 これでは、初めての登山者が自然ふれあい館バス停から登って来た時に気がつかず見逃してしまう。仙台市民にはとうに分かっているのだろうが、他県から訪れる登山者にはかなり不親切だ。せめて道の左端の目立つ所に標識を立ててほしいと思った。
 登山口から森の中に入ると、ヒンヤリと涼しい。しかし立ち止まれない。すぐにヤブ蚊が襲ってきた。真夏の山は、ある程度の標高に達するまで、ヤブ蚊の襲来に遭う。
​ 早足で登って行った。10数分登ると、「薬師水」という標識と水の流れていない沢跡があった(写真)。





​◎泉が豊かだったから「泉ヶ岳」と呼ばれた​
 「泉ヶ岳」は、あちこちに泉が湧いていることから名付けられたという。薬師水も、泉として登山者ばかりか地元の人にありがたがられていたのだろう。しかし、このところの晴天続きで、泉も枯れたようだ。
​ 薬師水を過ぎると、やがて急登になってくる。登山道の石ころはやがて巨岩がゴロゴロあるような困難な道になる(写真)。


 登れるだろうか、と不安が兆してきた。
​(この項、続く)

昨年の今日の日記:「フローレ原人の倍ほどもあるフローレス島の絶滅巨大コウノトリは空を飛べた」https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/202207310000/​






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Last updated  2023.08.01 05:03:45



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