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カテゴリ:農業
みなさんの温かいコメントを読んで、ふつふつとやる気が沸いてきました!
。。。私、本当に単純な性格なんです。 ご心配をおかけして申し訳ありませんでしたm(_ _)m 私らしいブログ、、、そうですよね! 中立、公正にばかりこだわって、主婦の視点がなくなってしまったり、学者の論文のようになってしまっては意味がないのですよね。 いたらないところがあっても、「1人の主婦が何をもとに、どう考え、どう選択・実践しているのか」を伝えることが大切なのだと気づかせていただきました。 これからは、みなさんのおっしゃるように、やる気と体力、家庭のバランスを取りながら、もっとゆったりと??がんばろう、と思います♪ 疲れを感じたら、気分転換に、また「日記」を書いたり、悩みがあったらこの場でみなさんに相談させてください。 どうぞよろしくお願いします(*^_^*) それにしても、話したいことはまだまだたくさん。 エネルギーのこと、個々の食材のこと、衣料、医療、出産関係、介護、教育、防災、、、 まずは、最近メールで頂いた質問へお答えしようと思います。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 永田(ながた)農法は、永田照喜治氏(1926年生)が創始したのでそう呼ばれています。 永田(えいでん)だと思い、持続性の高い農法だと勘違いする人もいるようです。 (持続性が低い農法というわけでもないのですが。。。) 私が初めて知ったのも、有機農法を紹介していた雑誌の中でだったので、うっかり自然農法の1つかと、誤解しそうになりました。 永田農法は、「断食農法」「スパルタ農法」「緑健農法」「ルーツ農法」と呼ばれることもあります。 なぜなら、必要最小限の水と肥料しか与えないこと、根を大切にすることを特色にしているからです。 「祖先を意味するルーツ」、「野菜の根」そして「農業の根本を考える」この3つのルーツ=根を大切にすることが、基本理念です。 野菜の栽培は、なるべく、原産地の気候条件を再現して栽培するようにします。 例えば、トマトは、ハウス内に石交じりの土を用意しマルチを敷き、乾燥気味の中で栽培します。 野菜が飢餓状態になることで、植物が本来持っている力を最大限引き出すことができ、おいしい野菜ができるのだそうです。 永田農法では、植物が枯れる手前で、必要最小限の液肥(化学肥料)を与えます。 そのため、硝酸塩濃度は非常に低く、栄養価は高く(トマトで、糖度が3倍、ビタミンが10倍)、アクの少ない野菜ができるのだそうです。 詳しくは→りょくけん ルーツ農法 おいしさのつくり方 食は土にあり―永田農法の原点 さて、、、 永田農法はお勧めできますか?という内容のメールだったのですが。。。 いくつかの点で、よく考える必要があると思います。 1.液肥(化学肥料)の使用について 永田農法で使用される液肥は、リン・窒素・カリしか入っていません。 人間で言えば、食事で足りない栄養素を、サプリメントで補っているようなものです。 人工のものを与えることで、植物本来の力を奪っていないのか? 純度の高い液肥を与えることで、土の中の他のミネラルバランスが崩れ、植物体内に吸収される栄養にも偏りができてしまうのではないか? 本当に、液肥は必要なのか? 液肥がないと枯れてしまう植物の生命力というのは、もともと弱いのではないか? そんな疑問が頭をよぎりました。 自然農法は、このサプリメントさえ利用しません。 2.ビニールハウスとマルチの使用について 環境と農を切り離して考えることができない時代になっています。 ビニールハウスやマルチでも、生分解性のもの、石油製品でないもの、再利用できるものなど、今では選択することができます。 しかし、自然農法では必要のない、これらの資材の分、どうしてもコストがかかってしまい、価格にも響きます。 だからといって、石油製品を使用すると、その破棄の問題が出てきます。 3.農薬について 永田農法は、結果的無農薬をうたっています。 植物本来の力を引き出すことで、農薬を使わずにすむそうですが、、、 実際は、無農薬でないことが多いようです。 永田農法=無農薬だとは思わないように、、、 中には、永田農法だと謳えば購入してもらえると思って、単なる減農薬・減化学肥料栽培でも、永田農法だと言っているものもあります。 また、永田農法では、使用する農薬の種類を限定していないようです。 こだわる方は、購入前には確認をする必要があります。 4.持続可能性について 永田農法では、ビニールハウス、マルチ、液肥を使用することが前提です。 食料自給率の話に出てきたように、全ての輸入がストップした時、、、この農法は続けることができるのでしょうか? また、環境に与える影響を考えた時、使い捨ての資材を前提とする農法は支持できるでしょうか? 5.人為的ミスについて 高純度の液肥を使用していても、土壌の残留窒素濃度の計測などをしっかり行い、緻密な計算に基づいて液肥が最小限使用されているのならば、硝酸塩の問題を気にする方でも、非常に有効な農法だと思います。 しかし、計測がされていない農地で、経験不足の栽培者が、少し欲をだして液肥を多めに使用してしまったら、、、 見栄えも生育も非常に良い作物はできるでしょうが、有機農法や自然農法と比較して、肥料が植物に与える影響は非常に大きくなります。 もちろん、希釈倍数を間違えて散布されれば、硝酸塩濃度も高くなります。 6.農家の立場から、、、 管理の必要性の高い農法なので、慣行農法や自然農法と比較すると、農家の労力は増えると思います。 今回の質問は、私が、農法を検討する時に、どのような角度から考えているか、、、 それをお伝えするよい機会だと思いました。 永田農法は、慣行農法に代わるには自然農法より非常に論理的??で理解されやすいのだと思います。 また、味も非常においしいそうなので、味にこだわる方は、試してから考えてみるのも良いかもしれません。 永田農法の理論に基づいて、無施肥・無農薬にこだわった農産物なら、安全なのですけれどね! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 明日もメールの質問への回答をする予定です。 回答が終わったら、報告がのびのびになっているあの話題について、、、 その後に、農薬の話に移ります! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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