庵・鹿川で心豊かな4日間
今回の宮崎マルチの宿泊は庵・鹿川(いおりししがわ)に3泊お世話になった。クライマーズロッジと言ってもいいこの施設のオーナー様は三沢澄夫さんという77歳の男性で、当然クライマーであり、この付近の比叡山や鉾岳などのルート開拓や登山道の整備などもされている。自炊/素泊まりで1泊1,000円だが、広い室内、電気、キッチン、五右衛門風呂、冷蔵庫、食器類、調理器具などの設備が整い、お米・水・光熱費・調味料すべてただetc…、とても1,000円なんてものじゃない。更に清流流れる渓谷沿いに建っているので夜にはカジカの澄んだ鳴き声が響き、郷愁を駆り立てられた。私の故郷愛媛の山村にも清流が流れていて幼い頃は毎晩カジカの鳴き声を聞いて育った。 庵鹿川の入り口 隣は三沢さんご自宅 炉が切られた内部 夕食風景1日目の客は私たち3人だけだったので全館貸し切りで我がもの顔に寛げた。夕食は炉にかけてある網の上で焼き肉のパターンが多く、呑める人は果てしなく呑むようだ。土日ともなると九州のクライマーや登山者が多数訪れて、夜は大宴会になる。平日だったが3日目に地元の登山者が沢山見えた。女性軍が焼き肉の準備を進め、持ち寄った料理を食べながら大宴会になった。飲めない私はそのテンションについていけず途中で眠ってしまったが、相当遅くまで盛り上がっていた。この宿の本質を垣間見た。 地元の登山者で盛り上がる夜とにかく来た人がすぐ打ち解けて仲良くなり、山の話が共通話題になって話が弾む。とても楽しかった。三沢さんは日本のクライミングの歴史の生き字引のような方で故人になった著名なクライマーとの交流の話を沢山きかせて頂いた。貴重な4日間だった。 三沢さん(灰色のウエア)たちと