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山への情熱 音楽への愛

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2009年05月25日
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カテゴリ:舞台芸術

休足日の日曜日、運良くNHK3チャンネルで喜多流の能「賀茂 御田(おんだ)」を観ることができた。

能「加茂」は、賀茂(かも)神社の縁起をもとに、御祖(みおや)の神と別雷(わけいかずち)が出現して国土安泰・護国豊穣を誓う能である。

まず舞台正面に置かれた白羽の矢の作物(つくりもの)が目に入り、賀茂神社の縁起を想起させる。

とても華やかでにぎやかでよくわかる能だった。通常の能は登場人物が極端に少ないが、着飾った早乙女(勿論演者は男性)が5,6人出てきたし、後シテも優美な女体の御祖の神と赤頭で勇壮な別雷の神と二人も登場した。それぞれの神は目を奪う豪華な装束に身を包んで舞をみせ、観るだけでもうっとりした。   

5.25みおやの神.jpg 5.25御親の神立ち姿.jpg

     御祖(みおや)の神の面と装束              四拍子にのって舞う

5.25雷の神アップ.jpg     5.25雷神 立ち姿.jpg

   別雷の神の面と赤頭をつけた装束                勇壮でかっこいい舞い

ワキに宝生 閑、山本東次郎、山本則俊、地謡に友枝昭世などなじみの名人の顔が見えるが、どんどん世代交代して若返っているのだろう、知らない人が多い。 

とても長かったが、ゆったりした休日の午後になった。

 

参考に

・賀茂神社の縁起

播磨室(むろ)の明神に仕える神職(ワキ)が京都の賀茂の社を参詣すると川辺に新しい祭壇があって白羽の矢が立てられている。
水汲みにやってきた里の女に尋ねると「昔、とある女が朝夕水を汲んで神に手向けていると、ある日白羽の矢が流れ着き、これを自分の家の軒に挿したところ結婚もしていないのに身ごもり男児を出産。その子が三歳の時、矢を指して父だと言う。矢は雷となり、子は神となって天にいってしまう。これが別雷(わけいかずら)の神であり、その母も御祖(みおや)の神となりこの三柱の神が賀茂三所(みところの)神として祀られるようになった」と縁起を語りきえる。

・御田(おんだ)とは
この「御田」は一種の演出法を示している。
いつもの間狂言は、賀茂神社の末社の神が出てきてこの神社の由来を語り、三段の舞を舞うのであるが、「御田」は神田の田植えに奉仕する早乙女(さおとめ)たちが華やかに着飾って登場し、賑やかに早苗を植えていく演出である。

 






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Last updated  2009年05月25日 17時22分27秒
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