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カテゴリ:舞台芸術
是非とも見たい映画があった。「パリオペラ座のすべて」というバレエのドキュメンタリー映画である。曇り空だった24日、登山を止めて渋谷の文化村でついに観た。 4:30開始の回を見るため3:20に受付に行ったが、もう満席で7:40分まで待たねばならなかった。さらに上演時間が3時間と長く、帰宅したのは日付が変わる直前だった。 映画1本観る為に7時間近くかかったことになる。疲れた。 映画はフランス国王ルイ14世が権力を尽くして作り上げた世界最古のバレエ団「パリ・オペラ座」の舞台裏を記録したもので、監督はドキュメンタリー界の巨匠、フレデリック・ワイズマン。パリ・オペラ座の全面協力のもと、135日間に及ぶ密着撮影を成し遂げたという。154名のダンサー、1500名のスタッフ、350年の歴史── 「エトワール」と呼ばれる最高位のダンサーたちの練習風景がすごかった。振り付け師が厳しい要求をだすのだがダンサーたちは全く息切れひとつ見せず高度な技能と身体能力を駆使して何度も試み、最期は「良くなった」「すばらしい」と言わせてしまう。
練習風景 床がとっても古く穴もあいている くるみ割り人形 更にエトワールやダンサーたちを支える裏方のスタッフがほとんど全部登場した。衣装部でひと針ひと針スパンコールを縫い付けるチュチュ職人、演目を決める芸術監督と営業部のやり取り、25000ドル以上の高額寄付をするスポンサーへの配慮、振り付け師と芸術監督の駆け引き、さらに清掃人や天井のペンキ塗り人、食堂の従業員まで登場した。ダンサーたちとの待遇をめぐる交渉など、企業としての側面も出てくる。 舞台衣装を制作する 中央黒く伸びているのは彼女の足 しかしやはり振りつけ師とダンサーのレッスン風景が殆どを占める。出てくる演目はパキータ、ジュネス、・・・の夢などコンテンポラリーが圧倒的に多く、クラシックはくるみ割り人形だけだった。それもヌレエフ振り付けだった。正直言ってコールドバレエはボリショイの方が完璧に揃っていると思った。でもこちらの方がやさしく美しかった。 振り付けと演出は超斬新で驚くような動きや心理描写が続出した。・・・・の夢(・・・の名前が思い出せません)で子殺しの場面では主役のバレリーナは血だらけになっていて、強烈な印象だった。 3時間ほとんどストーリー性や解説のない超絶的なバレエを見た。現代物が多かったため、音楽も現代音楽でかなり神経が疲れた。完全無欠のドキュメンタリーだった。
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