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カテゴリ:舞台芸術
10月19日、遂にオペラ「アイーダ」を生で観た。一夜明けてもまだ興奮が冷めやらない。スロヴェニア・マリボール国立歌劇場の公演が渋谷のBunkamura・オーチャードホールであったので娘と一緒に出かけたのだった。長い間音楽とともに生きてきたが、このアイーダの生公演は観る機会がなかったので今回積年の願いがかなった。予想以上の素晴らしさだった。 アイーダ役のマリア・グレギーナのドラマティックソプラノの驚異的な表現力、声量、つややかな声質に驚嘆した。すごい!!としか言いようがない。彼女が歌うと遠く離れた客席の私の腰骨や背骨にビーンと響くことが何度もあった。骨に共鳴しているのだろうか。またアムネリス役のグアダルーペ・バリエントスもマリア・グレギーナに劣らず聴き応えがあり、難しい心理を歌い込んでいてこちらも主役級だった。 管弦楽も歌手や合唱を支え引き立て、良い演奏だった。アイーダトランペットがあのお馴染みの旋律を力まず優雅に吹き、その輝かしい響きに酔った。 不満だったのはアイーダとラダメスの衣装だ。アイーダは最初から最後まで地味な紺色の服を着っぱなし、ラダメスもエジプト軍を勝利に導く将軍にはとても思えない出で立ち、せめて戦いに勝って凱旋して来る場面はもっと格好良い衣装を着せて欲しかった。更に合唱団員が少ない!!舞台もそう広くはないから止むを得なかったのかもしれないけどもっと兵士を数を増やしてエジプトのファラオの権勢と栄華を感じさせる演出を観たかった。 とにかく3時間の上演時間が興奮と刺激に満ちていた。脳内からセロトニンやドーパミンが沢山出たのだろうか、幸福感に満ちた午後になった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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