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山への情熱 音楽への愛

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2022年05月24日
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カテゴリ:クライミング
5月23日月曜日。晴天に恵まれたこの日、瑞牆山本峰南壁の「トムソーヤの冒険」を登攀した。このルートは本峰南壁にある下部左岩壁洞窟ルートからダルマフェースを継続するもので、「トムソーヤの冒険」という命名は亡き篠原ガイドによるとMガイドから聞いた。全7ピッチ+岩稜でMガイドにGさんと3人パーティで早朝5時に韮崎を出発した。
瑞牆山に登るのは7年ぶり位になる。新緑がしたたる田園地帯から見事なヤマフジを見ながら瑞牆山荘まで車で行き、駐車場から登山開始。駐車場は既に相当数の車で埋まっていた。
樹林帯の瑞々しさに見入りながらコツコツと山道を登ってしばらくすると稜線に出た。目の前に瑞牆山の全貌が姿を見せ、思わず歓声を挙げた。青空をバックにすっくりと天を突く本峰に大ヤスリ岩が際立っていた。なおも行くと富士見平小屋に到着。そこから一旦天鳥川まで下り、シャクナゲの花に癒されながら小休憩。そこから岩が随所に出てきて鎖も登場し、気を付けて登っていく。途中、樹林の中から大ヤスリ岩の巨大な岩が見えて興奮した。圧倒的ボリュームだ。かなり上まで登った所で南壁の方に回り込んでトラバースし、やっと取り付きに到着した。ここまで3時間余を要し、完全な登山だ。

  
    稜線から見る朝の瑞牆山         テントも沢山あった富士見平小屋   大ヤスリ岩
この冒険ルートの特徴は洞窟探検である。第1ピッチがその洞窟なのでヘッドランプを着けて万全の装備で臨む。しかし低身長の私には離陸から一筋縄ではいかない。Mガイドにスリングをかけてもらってそれを頼りにやっとホールドに乗れた。洞窟内に入ると始めはよく見えなかったが目がなれてくるにつれてとても手が届きそうにない高い所にホールドがある。20㎝以上距離がある。無理だ!!。絶望的気分に襲われたがそこはMガイド、私用にヌンチャクをかけてくれていた。それを掴んでヘッドランプでじっくり岩の表面を観察すると何とか足を置けそうな小さなスタンスや足を張れそうな壁を見つけて何とか這い上がった。ヤレヤレだ。洞窟内はすごく寒くて手がかじかんだ。ザックは荷揚げしてもらった。
  
      第1ピッチ取り付き               洞窟内        洞窟出口
洞窟から出ると光がまぶしかった。そのすぐ上が第2ピッチで岩がダイナミックに入り組んで重なった半洞窟を昇り、這い出して地上に出た。明るい陽射しが降り注いでいた。
 次の洞窟
第3ピッチからは取り立てて特徴的なルートはなく歩いたり穴をくぐったりして全ての穴を抜けたら開放的で別世界のダルマフェースがドーンと出現。原始的洞窟からフリークライミングの世界に引き戻された。
  
       ダルマフェース       クラックの終わり怖いトラバース 大ヤスリ岩がこんなに近くに
青い空に乾いた白い岩、一直線に伸びるクラック。このルートのハイライトだ。決して易しいとは思わないが快適にクラックを昇り終えると最後の怖いトラバースを経て安定した岩に出た。ほっと一息だ。背後に巨大な大ヤスリ岩が突出して聳えていた。
 





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Last updated  2022年05月24日 22時06分53秒
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