８月の終りになっても残暑が厳しいせいかこの２日程汗の量が多く喉が乾いて水分を補給してタオルで頭を冷やしているけどこの日は特に効き目が無くてこれは絶対熱中症になってしまったなという気がして来た。午後になってから益々キツい状態になって２度程意識を失いかける度に「もうこれで人生終わってしまうんか、まだまだこんな事で終われるかい！」と必死で堪えていた。

しかし夕方になってまた苦しくなり側に置いてあった電話で救急車を呼んで廊下を這い蹲ってドアのロックを外したところで玄関先で意識を失いそうになったが、運良く救急車が到着したらしく救急隊員がドアを開けて入って来て救急車に載せて貰いどうにか落ち着けたが、買い物に出掛けている父へ知らせなければと移動の車中で家の電話番号を伝えておいた。

病院に到着するとすぐに救急病棟に入って応急治療をして貰って父が来るのを「ここで終わったらアカンのや、まだ死ぬ訳にはイカンぞ！」と必死に耐えているうちに病院から連絡を受けた父が到着して落ち着けるかと思ったが、頭の熱がなかなか下がらずに汗も止まらず脇の下に氷枕も入れて貰っても効き目が無くて体が意思に反して暴れて来て意識が朦朧とするので酸素マスクを当てられて着ているポロシャツを着替えの為に切裂かれて別の病棟に移されようというところで完全に意識を失っていた。

「もうアカンのか、まだまだここで死ねるか！もっとやりたい事があるから生きたいんや！」