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ロンドン偏食生活・偏食通信

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偏食の嬢王様

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カテゴリ:偏食旅行記
大英博物館といえば、このシリーズ第一回目に書いたとおり、
世界中(と言っても当時はほとんどが大英帝国だったので
「国内移動」なのだが)

からいろいろなものを集めてきたので
「泥棒博物館」と言う口の悪い人もいる。


そう揶揄するのは簡単だが、口にする前によく考えて欲しい。
元の場所に置いておくことが果たして最適な選択だろうかと。


ローマ時代の美しいモザイク模様のタイルは、
ひとたびそこが戦地になればボロボロに破壊されてしまうだろうし、

運よくその時代を生き延びたとしても「近代化」の名の下に
ゴミにされてしまうかもしれない。


カナダからやってきた、木のトーテムポールは、
植民地政府が見せしめのために燃やしたかもしれないし、

それを免れたとしても、
酸性雨や照りつける太陽に痛めつけられるだろう。


パルテノン神殿のレリーフが目の高さで見れるのは、
大英博物館にあるからで、元の場所に置かれていたら、
馬のたてがみの一房まで観察することはできないだろうし、

それよりも神殿が一般に開放されないかもしれないし、
長く続いたトルコとの戦争で今のように残されていない
かもしれない。

もし、イギリスがもっと早くギリシャに行っていたら、
もっと傷の少ないレリーフだったかもしれないと悔しがるのは、
考古学者だけではないだろう。


もし、メソポタミア文明時代の指輪やネックレス等の
装飾品が大英博物館になかったら、イランやイラクまで
見に行く研究者がどれだけいるだろうか?


このように、一箇所に集まっているからこそ研究が進む
という側面もある。



池澤夏樹の「パレオマニア」は大英博物館にある、




小さな展示品を巡る物語である。

これを読むと、それぞれの展示品は今、この時代に
イギリスにあるからこそ、一般市民が安全に、
しかも無料で見ることができる幸せを感じる。

だから「泥棒博物館」なんてひどい事、言わないでね。

まだ続く





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Last updated  2007/11/19 07:51:36 PM
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