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ロンドン偏食生活・偏食通信

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偏食の嬢王様

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2008/06/12
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「オーストラリア・フィルム・フェスティバル」の最終回に
この映画が上映されると友達に教えてもらった。


すぐにサイトをチェックしたが、本国では賞を取ったりと、
何かと有名な作品だったらしく、既にチケットは売り切れ。

あきらめられずに、あちこちに声をかけてみたけど、なしのつぶてで、
もう駄目なのかなぁ?とほとんど諦めていた前日の朝、

いつもより早く目が覚めたので、念のため確認してみた。
そしたらなんと、1席だけあいていた。

まさに私のために準備されたような席。

もちろん、すかさずゲット。

Ramulus 1

おかげで、この名作を映画館で見ることができました。ありがとう~!!
これがダメだったらDVD化(されるのか?)を待つばかりだった。


さて、ストーリー。
原作は実在の学者であるレイモンド・ガイタが書いた父のバイオグラフィー。


大戦の傷跡が残るヨーロッパからオーストラリアのVictoria州に
移民してきた家族。

父、ラミュラスはテラスに置く椅子やテーブル等の
鉄細工を作っているが、貧しい。

こういうの



母は町で住み込みで働いている。


こういうの?



一人息子のレイモンドは幼いながらも、家族を助け、
学校での成績もいい。


父と兄弟のように、友達のように暮らしているところに時々
母が帰ってくるが・・・

劇場の様子。この後満席に。初めて一番後ろの席で映画を見た
Ramulus 3

様々な描写があるので15歳以下は見れないのだけど、
映画の中ではレイモンドが母の浮気シーンを見ていた!

と思ったけど、よくよく思い出してみれば、

それは廃屋に男を誘う母を壊れた壁の隙間から隠れて見ている
シーンなので、カメラワークは二人を一緒に撮ることはなかった。

つまり、このシーンが別々に撮影されている可能性が極めて高く、
映画製作の現場でもやっぱり15歳以下に見せたくないシーンは
子役の俳優にも見せずに作っているのかな?と思った。


奔放で精神的に弱い母。

それさえも許し、愛し、息子を育てながら淡々と待つ父。

それはそれで妻としてはありがたい話なんだけど、
そういう男だからこそ、
思わず飛び出したくなってしまうんじゃないかな?なんて思ったりして。


彼女は町にも「夫」がいた。
その「夫」との間に娘が生まれたので、その子を引き取り、
新しい生活を始める準備をしていた寡黙な父が、

妻の自殺、その後の再婚予定の相手が既に結婚していたことを知り、
ショックで自棄になる。

オフィシャルサイトはここをクリック。

そんな両親を子供の視点で、しかし、しっかりと本質を
見つめているレイモンド。


息子は父がいるから成長できるし、父も息子がいたからやってこれた、
深く静かな家族愛がテーマ。

その父と同じ名前のワイン



その中に同時に移民の移住国での人には言えない、
言ってもわからないし、そもそも誰かに言う必要のない

苦労や葛藤、適応と反発などが言葉ではなく、
シチュエーションや周りの人たちの言葉を通じて描かれている。


平凡に見える生活にも、それなりに非凡があり、
営む人は思いがけず自分の心の動きに翻弄されるが、

また、静かな毎日に戻っていくことを教えてくれた映画。

Ramulus 2

まだDVDにはなっていないようですので、上映しているのを
見かけたら、ぜひ!!





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Last updated  2008/06/13 12:25:45 AM
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