「一生お金に困らない」・・やはり
昨日で今のマンションに引越しをして、丸一年が経過。 長く住んだ東京から、大阪への引越しは転勤の為。 大阪で初めて住んだ部屋は、ちょうど四年前の天神祭の日。 わずか10分で決めたのでした。 会社から徒歩10分は、慣れない大阪の暑さと電車通勤の回避。 しかし三年も住むと、眠っていた引越し熱が微熱に上がってきた。 そんな頃、尊敬する経営者の友人から突然の電話。 その方は、四柱推命と方位学を若い頃から学んでいた。 趣味と言うには失礼なほどのレベル。 様々なことに精通している、信頼できる方のひとりでした。 彼は、私の生年月日を再度確認した後に 「実は7月27日はあなたには特別な日。この日に引越しをする。 すると9年に一度と言われる、すごく強い良い方位が取れる。 これが取れたら、まず運勢は大きく変わる。 一生お金にも困らないし運気も上がる。 小さい吉報なら連絡しないけど、これならと思い連絡した。 ただこれもやはり、取れる人と取れない人がいる。これも運。 もしも可能なら是非取りに行くといい。 少しくらいのことは目をつぶっても、それだけの価値はある。」 私はそれまで、方位には全く興味がなかった。 昔、友人で方位に振り回されて、ぐるぐる旅をしている人がいた。 横目でそれってどうなの~なんて思ったことも。 しかし今回は、引越し熱が少し上がって心をよぎった直前。 そんな一瞬を狙ったようなタイミングの電話だった。 人生には追い風と、向かい風があるという。 電話で話した時に、なんとなく後ろから吹く追い風を感じた。 「わかりました。その日に引越しをします。詳しく教えてください。」 気がつくと、そう即答していた。 この追い風にのって、その幸運吉報の方位をとってみようと決めた。 その時の電話は6月中旬。 目標の7月27日まで1ヶ月半しかない。 まずは教えてもらった方位のエリアを探す。 そのエリアの大きな地図を買って、専門のHPで方位を読む。 そしてラインを引いて、場所の特定をした (こんな部屋探しは生まれて初めて)。 しかも7月は、あろうことか1日から末日まで銀座で絵の個展。 絵の搬入や搬出で、どんなに調整しても東京と大阪三往復。 カレンダーを見て、いつもひとりでうんうん唸っていた。 そしてひたすら空き時間を見つけ、物件探しをしていた。 やはりあせる気持ちもあってなのか。 物件も、いいものにはなかなか出会えない。 方位がいくら良くても、最後は部屋を見た自分のカンが頼り。 絶対に見てピンと来ないと部屋は決めないと、妥協をしなかった。 自分の見る目とカンと運の強さを、ひたすらひたすら信じた。 そうはしていても、刻々とタイムリミットが近づく。 この時点で物件を決めても、希望の日には引越しができないかも。 そんな状況にもなってきた。 私は密かに半泣き状態。さすがに一度だけくじけそうになった。 でも自分との約束にはベストを尽くす!と気合を入れ直した。 気力を振り絞り、仕事を終えてから不動産屋に向かう。 仕事も忙しくなってきて、わずかな隙間時間で探す。 それほど私は切羽つまっていた。ほとんど意地ですね(笑)。 この日、初めて訪問した不動産屋は閉店まであと30分。 対応してくれたた担当者は、いろんな意味でイマイチだった・・はあ~ ふとカウンターに無造作に置いてあったパンフレットが目に。 何気なくもらってきて、自宅のパソコンでアクセスしてみた。 ピンとくる物件が1件あった。 方位的にも間取りもかなり良い。 家賃は少し背伸びすれば大丈夫。 早速ネットで内覧の予約をした。 もしもこの部屋でダメなら、今回は部屋探しを見送ろう。 出会えないのは、これもまた運だと思った。 また正直、体力も気力も限界だった。 そんな決意の中で内覧をした部屋。 なんと思っていた以上に良い部屋だった。 こんなところにあった・・と呟いてしまった。 私が途中弱音を吐いた時、相棒が言った言葉を思い出した。 「大丈夫、焦らなくてもちゃんと待っていてくれる部屋があるよ」と。 その後仕事をこなしながら、予定の二週間前に引越し業者決定。 3日間の荷造りで、今までで一番大変な引越しであった 契約した物件の契約は、通常なら8月1日だった。 しかしねばってお願いして無事7月27日にて契約(笑)。 そして予定通り引越し完了。 9年に一度の吉報の方位を取ることができた。新しいマンションの周りには緑がとても多い。 窓から遠くには、梅田の夜景が見える。 ベランダの窓を開けると、風がふわっと部屋の中を大きく通り過ぎる。 この風を感じる度に、ここに引越しをして良かったと感動している。 昨日は引越しをしてから一年の記念日7月27日。 この日も暑くて、ぐずぐずしているうちに銀行に行けなかった。 ふと財布の中を見る・・・210円(!) あの・・・お金に困らないと言っていましたよね。 気がつくと、財布を見て大笑いしている自分。 そこには、悔しいけど確かにお金に困っていない自分がいた。 やっぱりあの言葉には間違いないな~。 引越し一年後の記念日の夜、大切な合図をもらったような気がした。