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[Stockholm syndrome]...be no-w-here

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2018.03.26
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今回は、史実の中からファントムハイヴ家に繋がる情報を探してみたい。


イエスの子孫が(それが事実だとして…)初めて歴史の表舞台に登場するのは、481年にフランク王国を統一したメロヴィング朝だろう。
イエスの死から、およそ400年後の事になる。

何故、いきなりフランスなのか…?

実は、イエスの死後、マグダラのマリアは南仏へ渡り、その地のユダヤ共同体に保護されながら、晩年はサント・ボームの洞窟で瞑想生活を送ったと言われている。
これはカトリック教会も認めている所なので、事実と捉えて良いだろう。

勿論、その時、彼女とイエスの間に子供がいたかどうかは全く別の話であり、400年の間のどこでその子孫とフランク王族とが結ばれたのかも不明だ。
ただ、このメロヴィング朝には、「イエスとマグダラのマリアの子孫」以外にも、「海神の末裔」とか「トロイの王族の血を引いている」とか、「メロヴィング朝の末裔には、44人ものアメリカ合衆国大統領がいる」など、様々な伝承が残っている。
実に謎の多い王朝なのだ。


その中で、個人的に注目したのは、メロヴィング朝を興したクロヴィス1世の父親キルデリク1世の「墓」の話だ。
彼の墓は、1653年にベルギーで発見され、そこからは金貨や金でできた雄牛の頭、王の名前が彫られた指輪など、貴重な品々が多数見付かった。
当時、まだローマ帝国には無かった馬の蹄鉄まで出土している。

興味深いのは、こうした埋葬品の中に、金で作った「蜂」の装飾品が、王のマントの上に置かれてあった事だ。
その数、何と約300匹。


(キルデリク1世の墓から発見された「蜂」の装飾品)

数百匹もの蜂と共に埋葬された王の亡骸…。
それは、さながら「亡霊(phantom)=遺骸」が住む「蜜蜂の巣箱(hive)=墓」のようではないか。

そう、ファントムハイヴ(Phantomhive)だ。

まあ、さすがにこれは強引な解釈だと自分でも思うが(笑)、両者がイエスの末裔として繋がりがあるのだとすれば、全く考えられない話でもない。
その後、メロヴィング朝自体は、カロリング朝の台頭により751年にその幕を閉じる事になるが、イエスの血脈はそこで途絶える事はなかった。

では、イエスの血脈をフランスから英国に導いたものは何か…?


それは【ダ・ヴィンチ・コード】にも登場する「テンプル騎士団」だろう。
彼らは、メロヴィング朝の復興を目的とする(と言われている)「シオン修道会」を母体として、1118年に結成された。

詳細は省くが、たった9人から始まったテンプル騎士団は、やがて圧倒的な財力と特権を手に入れ、ヨーロッパを席巻する。
その影響力は、「教皇以外の誰にも忠誠を誓う必要がない」というほど絶大なものだった。

しかし、十字軍遠征の終焉とともに、状況は一変。
増長する騎士団が目障りになったフランス王が教皇と手を組み、突如、弾圧を始めたのだ。
1314年、総長のジャック・ド・モレーが火刑に処せられた事で、騎士団は事実上壊滅した。


ただし、フランス以外ではこの動きに従わない国も少なくなく、特に教皇庁と対立していたスコットランドのロバート1世は、迫害から逃れて来た騎士団を手厚く庇護した。
その一団の中に、イエスの末裔がいたと考えられる。
(その根拠は次回で示す)

この頃、スコットランドでは王位継承問題を巡り、イングランドとの間に独立戦争が起きていた。
この戦いにテンプルの騎士達が多数参戦し、スコットランドの勝利に貢献したと言われている。

そして、スコットランド独立後、国王に即位したロバート1世の娘マージョリーと結婚したのが、前回紹介した第6代王室執事長のウォルター・ステュワートその人だ。

どうだろうか。
全く予期せぬ形で、イエスの血脈とステュアート朝が繋がってしまった(笑)。
(また、何か見えない力に導かれた感じだな…)
こうなると、物語の世界観は如何様にも広げる事ができる。


仮に、クローディアが直接イエスの末裔でなくても、もう一つ可能性がある。
それは、彼女の夫セドリックの存在だ。

彼の姓は「Ros…」と後半が分からないようになっている。
これがもし「Rosslyn(ロスリン)」だったらどうだろうか…。

そう、【ダ・ヴィンチ・コード】で主人公がイエスとマグダラのマリアを巡る謎を追い求めた末、最後に辿り着く教会(正確には「礼拝堂」)の名前だ。
この礼拝堂はスコットランドに実在しており、史実によれば、1446年にウイリアム・シンクレアという貴族によって建立された。

「ロスリン」とはかつての地名で、そこの領主だったシンクレア家の当主は、代々「ロスリン男爵(伯爵という説もある)」という称号を継承していたと言う。
更に、シンクレア家はステュワート家と共に、テンプル騎士団を庇護してもいた。
(ウィリアム自身が騎士団に所属していたという話もある)

となれば、両家の内の誰かがイエスの血脈と結ばれ、子孫を残していたとしても可笑しくはないだろう。
つまり、クローディアとセドリックのどちらか、もしくは二人共がイエスの血脈に連なる人物であったとしても、何の問題も無いのだ。
(ただ、セドリックだけがイエスの末裔だとすると、クローディアと葬儀屋の関係性が希薄になってしまうので、シエルとエリザベスのように、クローディアとセドリックも親戚同士と考える方が妥当だろう)


何れにせよ、これで、イエス・キリストからテンプル騎士団を経て、シエル達まで続く一本の道筋ができた。
ただし、これは飽くまでファントムハイヴ家に限った話で、ヴィクトリア女王との繋がりにはまだ一切触れていない。

そこで、最終回は、現在にも通ずる「オカルト」的な見地も交えて、両者の関係に迫ってみたい。
一気に【黒執事】の世界観に近付くのではないかと思う。



という事で、今回も補足を。
(と言うよりは、蛇足に近いか…笑)

イエスと英国を繋ぐ存在として有名なのが、アリマタヤのヨセフだ。
彼は、新約聖書の中でイエスの遺体を引き取り、その墓を提供した人物として登場する。

このヨセフには、生前イエスと共に英国のグラストンベリーを訪れたという伝承がある。
実は、イエスには、12歳から伝道活動を始める30歳頃までの18年間の記録が一切無い。
つまり、この間、アリマタヤのヨセフは若いイエスを連れて英国にいたのではないか、と言われているのだ。
(因みに、イエスの伝道期間は一般的に3年余りとされており、磔刑に処された年齢が33〜35歳頃と考えると、ファントムハイヴ一族の短命と合致する)


一方で、別の伝承もある。
ヨセフはイエスの遺体を埋葬せず、グラストンベリーへ運んだ、というものだ。
更に、彼はそこから大西洋を渡り、新大陸アメリカの何処かにその「聖骸」を隠したと言う。
コロンブスが新大陸に辿り着く1500年近くも前の話だ。
(テンプル騎士団にも、コロンブスより先に新大陸に到達したという伝説がある)

その聖骸を、大陸横断レースの最中に回収しようとする男達の攻防を描いた漫画がある。
それが、【ジョジョの奇妙な冒険】の第7部『スティール・ボール・ラン』だ。
(【ジョジョ】は第6部でそれまでの世界が一度消滅し、第7部からは新たに生まれた世界での物語が描かれている)

そして、その黒幕であるファニー・ヴァレンタインという男が第23代アメリカ合衆国大統領に就任した年が、何と1889年。
(「SBRレース」は、その翌年に開催されている)
 (ファニー・ヴァレンタイン)
そう、驚くべき事に【SBR】と【黒執事】は全く同じ時代を描いているのだ。
そして、これまでの僕の推察が正しければ、大西洋を隔てた英国とアメリカで、同時にイエス・キリストを巡る陰謀が起きている事になる。

こんなにファンの好奇心と想像力を掻き立てるシチュエーションがあるだろうか。
「葬儀屋に『生物兵器』を依頼したのは、ファニー・ヴァレンタイン大統領…?」なんて妄想までできてしまうのだ(笑)。
或いは、「葬儀屋の目的は、ヴァレンタインが回収したイエスの遺体の蘇生…?」とか。
(そう言えば、世界で最初の「クローン羊」が誕生したのも、スコットランドの『ロスリン研究所』だった)

だからという訳ではないが、もしかするとヴィンセントはフランスではなく新大陸に渡ろうとしていたのではないか、とも思う。
世界の時流から考えても、それが一番メリットがあるだろう。

妄想が膨らむ…(笑)。





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Last updated  2018.04.03 00:12:20
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