中国人観光客の動向調査@帰国便
来週は、販売代理店用の人材育成と販売促進の研修を北京で開催します。今回は、準備に4ヶ月!(5、6級都市まで視察、インタビューをして来ました)会場の準備、打合せがあるので、少し早めに北京入り。そこで、初めて羽田空港→北京空港の便を利用してみました。現在の羽田空港の国際線ターミナルは、小ぶりで好きです(笑)。何でもかんでも馬鹿でかければいいわけじゃない。(でかく造るのうれしいのは、ゼネコンとその周辺の業者)移動が少なく、必要最制限の設備も揃っていて、使いやすい。チェックインの際、中国人観光客の団体の姿を見つけました。どうやら同じ便らしいので、ここはひとつ思い切って、機内での様子を観察したいなと思い、無理?言って、限りなくこの団体の中の座席にしてもらうことにしました。通常なら、通路側や窓際で静かさを確保するところですが、またとないチャンスなので、彼らの団体のど真ん中のシートにしてもらいました(笑)。というのも、中国人観光客をはじめとするインバウンド対応に関する情報は、どれも細切れな情報が多く、専門家もまだまだ少ない。富裕層が多いとか、豪快な買い物のことばかりで、行動の実態を知る人がほとんどいません。行動は、流れでみなければわかりませんから。そうなると、ない情報は自分たちで収集するのが一番早い。案の定、たくさんの収穫がありました。あの狭い国際線ターミナルには、合計で約10店舗くらいのお店しかありません。だから、当然、ターミナル内の買い物は少ないのかな?と勝手に想像していましたが、現実は、その少ない店に殺到していました。搭乗時間前、列を作って並んでいる乗客の中で、(ほとんどが中国人)一体どのくらいの人がDUTYFREEの買い物袋を持っているのか?実際に数えてみると、およそ2/3の乗客が持っていました。これは実は、成田空港で数えた時よりも多かったのです。一般的には、ターミナル内の買い物の目的は、お土産の買い忘れを補充する。ツアー中に時間がなくて買えなかったものを買う。ツアー中に荷物になるので、タバコ、酒、香水を出国間際に買う。そして、「余った日本円を使う」っというパターンがあります。しかし、いこと中国人観光客の同行では、余った日本円を使うためではなく、銀聯カードを使った、バンバン買う、、、わけです。百貨店にいる時と同じモードです。だから、日本人側からみれば、搭乗する直前まで商売のチャンスに溢れているということがわかりました。===搭乗後、本当に団体のど真ん中付近の座席でした(笑)。調査ができる分、「狭い、うるさい」はこの際我慢しかありません。離陸して水平飛行になる頃には、あちこちで、自分の買ったものを見せ合い出します。「ええ?これどこで買ったの?知らなかった」「実は、これも買ったんだ」などなど、見せ合いつつもしっかり自慢の時間でした(笑)。(時計、真珠、アクセサリー、財布、鞄、ネクタイ、靴、、、)また、デジカメで撮影した画面を見せながら、「このラーメンはうまかった!」「この店はきれいだったね」とか、話は尽きないで、まるで修学旅行モードです。写真を覗き見すると、彼女たちの特徴として、景色もさることながら、常にそこにポーズをつけた自分自身が映っていることです(笑)。自分大好き!って感じです。カメラを買うと、他人や景色ばかりを撮ってしまいがちですが、彼女たちは、あくまでも「自分撮り」のためのツールなんですね。あるカップルは、撮りまくった大量の写真をI-podにファイルを入れて、飛行機の中で、ずーっとスライドショーにしてみて楽しんでました。そのうちに、知人に買ったお土産の菓子を「ちょっと味見してみよう」と言いながら封を開けて食べだして、結局、全部食べちゃった、ことです(笑)。北京空港に到着する頃には、「やべー、全部食べちゃった。代わりの土産がない!」とか言ってました。その後、空港で荷物を受け取るわけですが、そこでもよく観察していると、どのくらいの買い物をしたのか?がよくわかります。今回も目立ったのは「炊飯器」でした。その他、袋で目立ったのは、ユニクロ、無印、ヨドバシカメラ、ディズニーランド、、、まぁ次から次へと出てきます。ある女性は、日本に着いてから、スーツケースを購入して、その中に入るだけ、衣類を買ったとのことです。何ともわかりやすい買い物の仕方です。持ち帰れるだけ買う、と。(これはポイントですな)===最も印象に残ったのは、羽田空港を離陸して上昇する際に、窓際の中国人のほとんどが窓に張り付くように外を眺めていて、「あいやー、東京は本当に空気がきれいだ」とため息をついていたことです(笑)。中には、ひたすら写真を撮っている青年もいました。「北京ついたら、マツモトキヨシで買ったマスクをつけなければ、、、」と言ってた女性は、空港に着くと、本当にマスク姿でした(笑)。