楽KEYイングリッシュ

メジャー昇格以来4試合先発。うち3試合に勝利を収めているパイレーツのルーキー左腕、ザック・デューク。最初のブルーワーズ戦では同点の場面でマウンドを降りたが、チームは勝利。そう、彼の投げる試合は負けないパイレーツなのだ！

しかし、5試合目にしてそれがもろくも崩れ去った。1－3。マーリンズに敗れた。

でもデュークの成績は3勝0敗のまま。

それは…

雨のため。試合開始が40分遅れ、15分ほどのパイレーツの攻撃が終わった3回表のあと再び降ってきて40分中断。そのためロイド・マクレンドン監督が苦渋の決断。

｢投げさせられないことはなかった。でも、ケガをする危険を冒す必要はないだろ？｣

その判断自体は間違いじゃない。しかし、2番手でマウンドに上がったライアン・ボーゲルソングが2ランホームランを被弾。この日彼の唯一の失投が試合を決めてしまった。

デュークは2回で2安打を打たれたが、いつものようにうまくゴロを打たせて後続を切っていた。そのまま投げていれば…

｢残念だけど、仕方ないよ。天候までコントロールできないからね｣

そりゃあ、そうだ。どんなに優秀な選手でも天気までは変えられない。しかし、これで今月26イニング連続で自責点0。防御率も0.87になった。7月で彼以上の成績を残しているメジャーの投手はたった1人(カーディナルズのクリス・カーペンター、0.53)。文字通り彼の才能の片鱗がうかがえる数字だ。

その才能はいったいどこから来ているのか？

次回はデュークの少年時代、について。テキサスでどのように育ってきたのか、そしてパイレーツに指名されてからの成長は？その辺りを数回にわたって、できる限り連続で書き込みます。乞うご期待！