きのう、ポーさんにお答えする為、RIEさんのぷちぴよに行ったところ、
RIEさんのところのビヨちゃんが亡くなっていたという事を知りました。
ぴよちゃんはもう9歳3ヶ月にもなるオカメインコ。
RIEさんのところの大切な大切な娘さん。
記事を読みながらぼろぼろ涙がこぼれてどうしようもなくなりました。
…RIEさんやぴよちゃんの事もそうなのだけれど、
人間っていうものは仕方のないもの。
自分の痛みが一番痛い。いつまでたっても痛い。
ルーちにのしかかって涙ぼろぼろにしたのはルーの死に際の思い出。
あの当時一杯いたインコ達。
その中でもルーはやっぱり特別な子だった。
チーちょはチーちょで可愛い、その他の子達だって可愛かった。
それでも、特別な位置を占める子っていうのがいる。
強い強い縁があったとしか言いようのない感じ。
ルーは元気な子でした。
マッチョさではブルーボタンのトロに負けていたけれど、
遊び好き、何でも自分で遊びにしちゃう。
もうちょっと脳みその大きなインコ達みたいに転がって、脚を使って楊枝を振り回したり、
リス車を回すのが好きだったり、
ブランコを回してもらってくらくらになるのが好きだったり…
でも一度肺に水がたまる肺水腫というのになって死にかけました。
ヒイヒイと小さな声が巣の中からするので、もしや二世誕生!?と
蓋を開けたルーちの目の前には瀕死のルーが、ヒイヒイと息をしていました。
飛び上がって獣医さんへ。
レントゲンの結果、両方の肺に水が一杯たまっていて、人間だったら死んでいると。
でも鳥は第二の肺とも言える気嚢というのを持っているので
それでなんとか持ちこたえている…
ルーは一所懸命、必死に、ただ必死に息をしていました。
とにかくこの状態では薬もエサも水も飲めないので、
体力が少し回復するのを待つしかなく、ルーは酸素テントの中へ入院。
私は心配で心配で獣医さんに泊まってついていてやりたかった…
でもその時は二日がかりで回復してくれたのです。
お金はそりゃあ、人と違って保険が効きませんからかなりかかりました。
でもそれより何より、ルーがまた元気になってくれて
それに代えられるものなんか無いと思った。
あの日。
女房の夕子に肩をざっくりやられて血まみれになっていた日。
すぐに引き離し、二度と同じカゴには入れなかった。
ルーも二度と夕子に近寄ろうとはしなかった。
キズは徐々に治り始めたのだけれど、かさぶたがかゆくてしようがないルー。
エリザベスカラーをつけると、もうそれ自体がストレスになって
弱ってしまうくらいだったので、どうしたものかと私は困り果ててしまった。
また獣医に連れて行った。
いつまでも乾かない傷口からばい菌がはいったら大変だと思って。
軟膏を塗った。
それがルーの命取りになった。
軟膏に菌が繁殖して…
ルーは苦しんだ。
苦しくて苦しくて…
神様、もうこの子を連れて行ってやって下さい
もういいです。
お願いです。楽にしてやって下さい。
そう祈りながらルーを手に抱いていた。
ぐったりしてしまったルー
もういいよ。おかあはいいから。楽になっていいから。
もうすぐ苦しいの終わるから。
ルーがばちっと目を開いた。
何ももう見えていないはず。焦点は合ってない。
ルーは体を起こした。
ふらふらしながらあちこち見回して、飛び立とうとまでした。
ルーの目の中に恐怖をまざまざと見た。
それは死の自覚。
自分の知らない世界へいかねばならないと悟った時のものすごい不安と恐怖。
『嫌だよ!コワイよ!』
ルーは確かに全身でそう言っていた。
逃げようとしていた。『死』から。
「ルー!ルー!大丈夫、おかあがここにいるよ!大丈夫!怖くないから。コワクない…」
ルーちも必死でルーを抱えました。
命の重み。こんなに軽いのに、なんて重いんだろう…
ルーは
私の言葉が分かったのか、それとも力が尽きたのか、大人しくなりました。
そして苦しい息の中、
すうっと炎が吹き消されるように
神様の手の中へと行ってしまいました。
「良かったね、良かったね…やっと苦しいの終わったね。
ほらね、怖くなかったでしょ?イエス様、いたでしょ?」
ルーのどんどん固くなり、水分を失っていく小さな体を撫でながら
ルーちは泣き続けました。
ルーはもう苦しさから解放されたのに。
思い出すたび。
ルーちは今も泣きます。
動物にも死の自覚がある、恐怖がある、不安がある。
その事をルーちに教える為に最期を共にしてくれたの?
ルー?
命の必死さを教える為に、私と出会ってくれたの?
ルー?
また会おうね。
おかあもいつかはそっちに行くから。待ってて。
それまで一所懸命、ルーがしたみたいに生きるよ。頑張るよ。
他の子達のお墓は大抵ウチのプランターとアパートの入り口のツツジの根方です。
でもルーは
ダンさんとルーちのととさんが入院している時に、
ルーちが実家へ手伝いに来ていた、その時に死にました。
お墓は実家の玄関の植え込みの所です。
ルーちが実家に行く時、一番最初に挨拶するのがルー。
今そこには「元気だよ~!」とルーが言っているように
大きな大きなシダのくるくるっと巻いた芽が出ています。
ルー兄~!(涙)