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ルーち
和服大好き。インコ大好き。園芸大好きな優柔不断主婦の日常日記。 てんかん歴35年のベテラン患者。夫婦でてんかん街道驀進中。
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それは地震の時の為の迷子札を作っている時に起こった… おばちゃんがいつものように風呂のスイッチがちゃんと切れているかどうか、 点検に行こうとした時。 父がずかずかずかっと後を追いかけていって近所に響くような声で怒鳴った。 「どこ行くんだ!!」 私の心臓は飛び上がった。 キーボードから指を離して何事かと後ろを見た。 「風呂場とガス台は近づいちゃダメだっていってんだろっ!!!!」 父は興奮状態で手をぐるぐる回しながら唾を飛ばしておばちゃんに、「バカッ!」と言った。 「なんだ…何だよっ!えばりやがって!この…バカ!」 あまりの大声に驚いたおばちゃんも一気に興奮状態に。 それを聞いた父は地団駄を踏みながら手を振り上げた。 「なんだと!バカはお前だっ!!」 …母が必死で父を引っぱりおばちゃんはベッドへ。 しかしおばちゃんの気持ちだって収まるものではない。 「何だ!バカが!」 …ここのところ耳が遠くなっているはずの父が耳ざとく聞きつけ、 またベッドの所で子供の喧嘩が始まった。 今度は私が父をひっぱった。 男の力だ。 私の力くらいでは興奮している父を一歩でも動かす事はできなかった。 それでも暴力沙汰とかに発展しなかったからよかったようなものの… 暗澹たる思い…。 感情のコントロールが伯母と同じく聞かなくなり始めた父の老いに。 男の力で暴れられたら私も母もどうしようもなくなるという現実を前に。 中島みゆきの『傾斜』という歌に 『歳をとるって素適な事です、そうじゃないですか 忘れっぽいのは素適な事です、そうじゃないですか 悲しい記憶の数ばかり 飽和の量より増えたなら 忘れるよりほか無いじゃありませんか』 そんな歌詞がある。 おばちゃんは私と顔を合わせるたびに、「あら、あんた来ていたの?」 そう聞いた。そしてダンさんを 「ここにいた人、あんたのこれ?」と親指を立ててみせる… そんな事はだんだん慣れてきたところだ。 やっと慣れたと思ったら今度は父か… かかさんは一体どうなるのだろう? あの家はもうダメなのだろうか? 小さい時から怖い、不都合な記憶は忘れる事でなんとか生きてきたかかさんなのに。 ととさんの家系は最後まで かかさんに悲しい記憶を積ますらしい… きっとルーちは忘れられるに違いない… それでかかさんが軽くなるならそれが父方の血の贖罪だ…
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無事の報告 2011年03月12日 コメント(2)
また今日から実家に行ってきます。 2010年12月28日 コメント(5)
お久しぶりです~ 2010年12月05日 コメント(4)
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