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LUKEの日記

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2017年06月27日
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【基本情報】
原題 Im Labyrinth des Schweigens(沈黙の迷宮)
製作年 2014年
製作国 ドイツ
配給 アットエンタテインメント
上映時間 123分
監督:ジュリオ・リッチャレッリ
日本での公開:2015年10月
公式サイト「顔のないヒトラーたち」


顔のないヒトラーたち [ アレクサンダー・フェーリング ]
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顔のないヒトラーたち―ドイツはなぜ、戦争犯罪を乗り越え欧州連合のリーダーになれたのか (ハフポスト 熊谷徹 2015年10月)
この記事がTwitterで流れてきたので、興味を持ってレンタルビデオを借りて観た。

まあ、相変わらず原題と日本語タイトルのギャップはご愛敬。
紹介記事と公式サイトを見てもらえばだいたいの内容はわかるので
ぜひ読んでほしい。

あの「アウシュビッツ」を知らない(認めない)時代の西ドイツの話。

新米検察官が正義感に燃え
収容所で残虐行為を行った戦犯を追いつめていくうち、
実は、ナチス政権下の国民が自分の家族も含めて
何らかのかたちで関わっていたという事実を突きつけられて苦悩する。

この「苦悩」が大事なんじゃないかと。

私たちの国では「過去は水に流せ」といった考えが支配的で、
加害者より被害者のほうへの風当たりが強い。

なぜそんな(些細な)ことで事を荒立てるのか―

映画でも同じようなことを言って、捜査に協力しない人たちがたくさんいた。
もしそのままだったら、もし「アウシュビッツ」の罪をそのままにしておいたら、
果たして今のドイツはあっただろうか。

「歴史的認識」などというぼやけたことばではなく、
一人ひとりの苦悩と向き合うことで、初めて対等な立場になれる。

その人を一人の人間として認識できたら、ぞんざいな扱いはできないはずだ。

映画のセリフに出てきたいくつもの残虐行為。
自分の子どもや妻に同じ事ができただろうか。
その罪を隠して一般市民として平然と暮らしていた容疑者たち。

「寄らば大樹の陰」もほどほどにしておかないと、大変なことになる。
いろいろきな臭くなってきた今、考えるべき視点をくれた映画だった。





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最終更新日  2017年06月27日 01時45分47秒
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