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テーマ:映画館で観た映画(8540)
カテゴリ:映画
恵比寿ガーデンシネマで上映していると聞き、 今度こそはと、時間をやりくりして観にいきました。 (渋谷や川崎で上映していた2~3月ごろは、多忙で行けなかったのです) この映画、本当に良かったです。 こんな映画を観ると、「映画」の存在自体に感謝したくなります。 「魂を揺り動かす」というべきか、 心にずし~んとくる映画でした。 俳優陣の演技力もすごい! そしてこの映画をわずか37日で撮り終える前に 約4年間、膨大にして徹底的なリサーチをしたという ドナースマルク監督もすごい! そんな目には見えない労作業の重なりが これほどまでの精神性の高い、そして見応えのある 作品を生み出すのでしょう。 重い題材ではあるし、悲劇的なシーンもある。 私の両隣の女性は、随所で涙を流していました。 でも、私は見終わった後、なんだか「勇気」が湧いてきたのです。 「人間って一体、何?」 「正義って一体、何?」との問いかけが、自分の中に聞こえてくるのです。 「人間」って素晴らしい。 だから、真実に生きて、誰もが自由と平和を享受すべきで、 どうせ生きるんだったら、志高く、悔いなく生きなきゃって・・ 「前向き」になっている自分がまた不思議で、 これこそ、監督の意図としたところなのかな?と思ったりしました。 帰り道、何度もスクリーンから流れてきた音楽が 頭の中で鳴っていて、とても印象深く感じたのですが、 案の上、あの「ガブリエル・ヤレド」の音楽でした。 「イングリッシュ・ペイシェント」でアカデミー賞と ゴールデンブローグ賞を獲得した作曲家。 最近では少し前の日記でも紹介した「こわれゆく世界の中で」http://plaza.rakuten.co.jp/lunajoon/diary/?ctgy=0 でも、素晴らしい音楽を提供していました。 この映画では、監督の強い希望により 制作の初段階から、母国語をフランス語とする ガブリエル・ヤレドに翻訳台本が送られ、 ヤレド自身がこの映画の製作陣に敬意を表し、 台本段階でプロジェクトに加わることを同意。 哀しく美しい「善き人のためのソナタ」を提供したそうです。 世界でも最高峰のプラハ交響楽団によるレコーディング、 その響きは心に焼き付いて離れません。 22日まで。どうか、一人でも多くの方に観ていただきたいと 切に、切に、思います。「単館」ではもったいなさ過ぎます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年06月14日 00時23分22秒
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