LOGOS　OF　LUPRIA

　札幌にはかつて「パスタイムクラブ」という精神世界系のミニコミ誌があった。年に３～４回の不定期発行で私も毎回文章を出していた。活動は本だけに留まらず、トランスパーソナル心理学系のワークショップなども多々開催し、その仲間で遊びに行くことも多かった。歴代の編集長が海外に行ったり、結婚して転居したりして活動も終息してしまったが、今日その海外に行ってお姫様のような暮らしをしている元編集長と、一児の母となったその次の代の編集長が札幌へ帰ってきて、久し振りに昔の仲間が集まることになった。
　パスタイムクラブが華々しく札幌の精神世界ムーヴメントをリードしていた時代はもう１０年近く前になる。よく、精神世界に関わっている女性は、歳よりも遙かに若く見える美しい女性が多いと言われるが、もう１０年前のこと、いい加減その魔力も切れてみんなおばさんになっているだろうと思った。ところが会ってみると老け込んでいるのは私一人だった。
　みんな当時と変わらないか、下手したらより若くなったのではと思わせるような輝きを持っていた。ここまでくるともう妖怪か化け物である。なにせ、海外で暮らす元編集長は私より遙かに年上でありながら、３０歳そこそこにしか見えないのだ。肌もつやつやしてるし、髪もしっとり真っ黒である。夢を持って好き勝手に生きてる女性は周りから若さを吸収してしまうのだろう。まさに魔物である。
　しかし、魔物であっても美しい女性に囲まれて談笑しているのは楽しい時間であった。最近仕事も老人が相手だし、同年代やそれ以下の女性と触れあう機会はほとんどない。休みの日は孤独に温泉めぐりを楽しんでいるだけだ。やっぱり刺激のある世界に片足突っ込んでないとダメだなあ・・・
　１４日も山根麻以さんのライブが琴似であり、今日集まった仲間の多くがまた参加することになっている。少しは彼女達の元気のエキスを分けて頂こう。