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テーマ:暮らしを楽しむ(385699)
カテゴリ:温泉
昨夜、今話題のイエローテイルワインのシラーズを飲んだ。大変美味しい赤ワインだったのだが、今朝になって全部吐いてしまった。やっぱり体どこかおかしいのかなあ? 最近食事も全然量が入らないし、一日一食でもなんともない。でも痩せないんだけど・・・
日本海の美味い寿司が食いたい! ということでふらっと増毛方面へ向かった。しばらくこの辺りは走っていなかったが、新しいトンネルが出来ていたり、建設中のトンネルがあったり、日本海の荒波を避けて道路もだいぶよくなっていた。 出発したのが午後だったが、結構観光客も多い。浜益で寿司屋に寄る。初めて入る店で「ふじ田」というところだった。一番高い特上握りでも2000円。小樽の半分くらいの価格だが、ウニもアワビも数の子も入っている。味はまあまあだったが、アワビを食べられたので満足。 北上していくと雄冬地区に入る。ここは昭和56年というごく最近まで掛け値なしの陸の孤島だった。山の中の僻地をそう表現することは多いが、ここは言葉通りに陸の孤島、つまり、本当に船でしか行くことが出来なかったのだ。それだけこの辺は原始の自然が残っており、断崖絶壁の荒々しさは他の地域にはないものがある。 増毛の町まで来ると、橋の上に大勢の人がたむろしている。実は私もこれが大きな目的の一つだった。鮭の遡上である。日本海に注ぐ暑寒別川はこの時期たくさんの鮭が上ってくる。それが橋の上や河原からはっきりと見ることが出来る。赤い産卵色に身を染めた70~80センチもある鮭が背びれを水面に出して、水しぶきをたてながら川を遡っていくのは豪快である。普段、川では10~20センチくらいの魚しか見られないのだから、こんな大きな魚が大挙して川を上っていくのは観光で来た親子連れの子ども達にとっても大きな驚きのようだ。 川のすぐ傍では上っていくタイミングを見計らって休んでいる鮭に触れることさえ可能だ。弱った鮭を狙うカモメやカラスを避けながら力強く彼等は上流を目指す。しかし、少し上流に歩いていくと力尽き果て“ほっちゃれ”となった多数の鮭が川底に沈んでいるのだ。その体は鱗が剥げ落ち、ひれはちぎれ、ボロボロになって白くなった背をさらしている。途中で力尽きたものもいるし、無事結婚して子孫を残し、自然に帰っていくものもいる。その凄まじいまでの旅の終わりは、同時に川と海を肥やし新しい生命の揺りかごとなっていく。「切り身」で魚が泳いでいると本当に信じ込んでいる子も少なくない中で、こういった自然の本当の姿を子ども達に見せてやって欲しいと思う。 少し戻って増毛町岩尾温泉の「あったま~る」へ。ここは以前「夕陽荘」として営業していた建物のすぐ近くに全く新しく建てられた温泉施設である。今度は小さいながらも露天風呂があり見事な夕陽を正面に見られる。また椅子とテーブルをおいたオープンデッキもあり、お風呂から上がったあとでも風に吹かれながら美しい夕陽を楽しむことが出来るのだ。弱酸性低張性冷鉱泉の泉質もとても気持ちよかった。 左手に断崖絶壁や美しい滝、右手に穏やかな海原と雲と共に千変万化に表情を変える落日。風を受けながらその中を走るのは最高に清々しい。 早くこんな時間をまた一緒に楽しめる人が欲しいが、今は待とう。陽は必ずまた昇る。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004/09/27 01:53:14 PM
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