|
テーマ:映画レビュー(890)
カテゴリ:アメリカ映画
人気blogランキングへ
原題:The Brothers Grimm(アメリカ) 公式HP 上映時間:117分 監督:テリー・ギリアム 出演:マット・デイモン(ウイル・グリム)、ヒース・レジャー(ジェイコブ・グリム)、モニカ・ベルッチ(鏡の女王)、ドゥラトンプ将軍(ジョナサン・プライス)、アンジェリカ(レナ・ヘディ)、カヴァルディ(ピーター・ストーメア) 【この映画について】 時は19世紀のフランス占領下のドイツの街カールシュタッド。兄ウイルと弟ジェイコブのグリム兄弟が住んでいた。兄弟はまだ幼い頃、病に倒れた妹の治療費を捻出するために、弟が母から託された物を換金に行く途中に騙されて豆と交換してします。ジェイコブはその豆は大切なものでとても高価なものだと、交換をした男に言われたが豆で病気が治るわけもなく命を引き取ってしまう。そしてこの時の行為を、大人になってからも度々兄のウイルから責められトラウマになっていた。 成長して大人になった二人はドイツの各地を巡り、そこにまつわる民話を蒐集に出かける。だが単なる民話蒐集ではなく、同時に魔物を退治すると言う名目で賞金稼ぎをしていたが、それは全て兄弟と兄弟が雇った助手を使っての芝居で村人を騙していたのだ。 グリム兄弟の名は徐々に広く知られるようになり、やがてこの助手を使った手法がばれてフランス軍に捕まる。ドゥラトンプ将軍とその手下による過酷な取調べで、助手が手口を吐いたのだった。絶体絶命の兄弟だが、将軍は或る日マルバデンの森で不可解な少女失踪事件が続いているのに注目。兄弟を部下のカバルディ監視の下に、事件解決に導くことを条件に釈放される。 早速マルバデンの森に向かいそこの村で事情を聞くことになる。村の前には不気味な森が横たわる。 怯えている村人達から事件の経緯を聴取するが、だれも森への案内役を買って出ない。そんな中で妹と父が行方不明になっているアンジェリカが案内役となることに決まる。 深い森をかき分けていくとそこには入口のない、大きな塔が聳え立っている。塔には鏡の女王と呼ばれる傲慢な性格の女王がいると伝えられ、その場でアンジェリカは村に伝わるこの女王にまつわる伝説を話し始めた。 不気味な動きを見せる森の木々を縫って何とか村に戻った一行だが、その日の明け方に村の少女エルシーが馬小屋で馬に飲み込まれて連れ去られる。必死であとを追うが、森に入ると魔法を掛けられている木々が邪魔した救出出来なかった。そして今度は井戸から発生した泥人形にサシャがさらわれて、村人の恐怖はピークに達する。 アンジェリカに対してほのかな恋心を抱き始めた兄弟は、アンジェリカと協力して魔物退治へと森に入っていく。森に入っていくと狼が一行を襲う。だがその狼をみたアンジェリカは、何故かその獣の眼に見覚えがあるのだったが先を急いだ。 塔に辿り着いたが、塔には入口がないので入れない。兄は周囲を捜索し女王の企みをかぎつけようとし、弟は何とか塔の中へ入る手段を創作していた。 そして弟は自分がその場で発明した道具を利用して、命懸け?で塔の中に進入することに成功する。そこで弟が見たものは驚くべき光景だった。 さてここからはネタバレになるので幾つかのポイントを挙げるので、あとは映画館かDVDで確認を。 弟が塔の中で眼にしたものは?その時兄は塔の下で何かを発見したがそれを弟に伝えることは出来るのか?ジェイコブは幼い頃からのトラウマを払拭できるか?眼に見覚えのある狼の正体とは?鏡の女王の正体とは?失踪した少女と女王の関係は?少女達の運命は?監視役のカバルディは果たしてどんな役割を果たすのか? こうした点に注目して観て下さい。 【鑑賞後の感想】 題名からすると何だかグリム兄弟のグリム童話にまつわる話みたいに勘違いしている人も多いかも。だけどこれはあくまでもグリム兄弟が、魔物退治をしながらもあくどく金銭をだまして童話を蒐集する話だ。 キャスティングは元々逆だったそうだが二人の希望で逆さまにしたそうだ。もっともマット・デイモンの前はジョニー・デップがキャスティングされていたそうだから、もしもデップがウイルを演じたらどうなったかな? 私の感想としては、映画の中でグリム童話の主人公や登場キャラクターがさり気無く登場するのはいいアイデアだと思う。少なくともグリム兄弟を扱うならこうした気配り?は当然かな? その一方でマット・デイモン演じるウイルはチョッとふざけすぎかな?19世紀のドイツ人ってどういうキャラだったのかは知らないけど、もう少し抑えた演技でも良かったかな?モニカ・ベルッチの美貌も、今回は余り強調されなかったのは仕方ないとして、ジェイコブや狼を誘惑するあたりにすこしそれを感じた。 作品の撮影はチェコのプラハの郊外にセットを組んだそうだが、この森の映像はいかにも魔物が出てきそうで良かった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|