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2007.06.09
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43.コマンダンテ
■原題:Comandante
■製作年・国:2003年、アメリカ・スペイン
■上映時間:100分
■鑑賞日:6月2日、ユーロスペース(渋谷)
■公式HP:ここをクリックして下さい
□監督・製作:オリバー・ストーン
□編集:アレックス・マルケス、エリサ・ポノーラ
□撮影監督:ロドリコ・プリエト、カルロス・マルコヴィッチ
□音楽:アルベルト・イグレシアス
キャスト(本人)

◆オリバー・ストーン→監督であり、インタビュアーとして登場する
◆フィデル・カストロ→キューバのカリスマ的指導者。現在は病に伏せている

【この映画について】
スペインのTV局がカストロへのインタビューという企画をオリバー・ストーン監督に持ち込んだのがきっかけで実現した。カストロ側は「いつでも撮影をやめることが出来るなら」という注文を付けて実現したが、カストロは一度もやめる事は無かった。
製作チームは3日間30時間以上にも渡りインタビューを収めた。2003年1月の映画祭上映を皮切りに世界各地の映画祭で上映されてきたが、アメリカでの上映は政府による「検閲」により上映禁止とされた曰くつきの映画でもある。
社会派監督とされるオリバー・ストーンがカストロの心に如何にして切り込んでいったのか?真っ向勝負を挑んだ様子を観て貰いたい。
革命に至るまでのカストロの青春時代、キューバ危機の真相、ケネディやニクソンなど歴代アメリカ大統領への感想、ベトナム戦争など興味深い話題が次々と上っていく。
【ストーリー】(ドキュメンタリーの性格上、ネタバレあります)
キューバ革命を成功させ、「キューバ危機」やソ連邦の崩壊やアメリカの経済制裁といった困難の時代を乗り越えた男、フィデル・カストロ。
経済的には破綻しているキューバが、国際社会で一定の存在感を示せるのは、そのカストロが健在なおかげかもしれない。そのカストロにインタビューを挑むのは、『プラトーン』『JFK』『ニクソン』などで「社会派監督」のイメージが定着した硬派なテーマで映画作りを続けているオリバー・ストーン。
インタビューは2002年2月、ストーン監督とその撮影クルーはキューバの首都ハバナに向かいカストロをインタビューするという大役に挑んだ。カストロと執務室で対面したストーン一行は、まずはカストロが秘書が差し出す書類の山にサインをするシーンを撮ることから始めた。カストロは気軽にこの要請に応え、カメラにもっと近付いて取るように逆に「注文」を付け会話の中で執務室の中で軽い運動をしているエピソードまで提供するサービス精神を発揮しクルーを和ませる。
ストーン監督はアメリカ人らしく常に「本音」を引き出そうと、カストロ相手でも怯まず直球を投げ込んでくる。それに対しカストロは時には質問の答をはぐらかし、焦点をぼかしたり、或いは素直に答えたりと巧みな話術で対抗してくる。
インタビューは執務室でのやりとりだけでなく、ある時はカストロの視察先にまで密着動向し着いていく。医学学校での留学生との会話や美術館の訪問。市内をふらりと歩き側近等がアタフタする様子なども捉えている。そして、市内のレストランで「普通に」側近等を交えてストーンの質問に答えるシーンなどには驚いた。カストロというと強面でとても市民が気軽に接する機会が無い指導者と思っていたから。
ストーン監督の質問内容は盟友チェ・ゲバラとの友情や別離、キューバ危機、旧ソ連指導部との秘めたやり取りや指導者との個人的な付き合いかた、宗教観、家族のこと、革命を達成するまでの秘話などを惜しげもなく語る。
3日間の密着取材の最後に、カストロは自らストーン監督一向を空港まで見送りに行く。そして最後にカストロは「良い人生だ、君(ストーン監督)に会えた。」と伝え去っていった。
【鑑賞後の感想】
フィデル・カストロという人物はアメリカ政府にとっては「憎き指導者」であろうが、日本人にはそうしたイメージは無いはずだ。キューバといえば日本では観光的には馴染みがないだろうが、野球やオリンピックでスポーツが強い国との印象だろうか?
カストロはそのカリスマ性を発揮しキューバ革命を成し遂げ、冷戦下のアメリカと旧ソ連に対しても堂々と自らの主義主張を曲げずに国民からの支持を集めてきた。
その秘密はどこにあるのかと言ったテーマに切り込んで行ったのが、「社会派監督」の異名をもつオリバー・ストーンだった。この企画はスペインのTV局が音頭をとり2002年2月に実現したのが日本でもやっと公開された訳だ。
ストーン監督は盛んにカストロを質問攻めにするが、カストロの女性通訳を通してのやり取りだがお互いの間には30時間に上るインタビューで親近感を感じていたはずだ。しかし、私はスペイン語を理解しないが、この女性通訳のテンポの良い通訳ぶりには感心した。カストロもこの通訳を信じていると見えて、二人の間の会話のタイミングも絶妙だった。
ただ敢えて注文を付けるなら、ストーン監督の質問内容は30時間以上の中から100分に編集したので内容的に脈絡を感じない場面も多々あった。カストロが映画「タイタニック」をDVDで観たと笑顔で語っていたが、これに類似した質問は無かったのだろうか?社会派監督ならキューバ危機のことや、キューバの社会情勢についての深部に関する質問もして欲しかったがそうしたシーンは僅か。カストロの指導者としての一面よりむしろ私人の部分にどれだけ切り込むかを期待して観ただけに、そうした点では物足りなさを禁じ得なかった。
【自己採点】(100点満点)
68点。国民への路上直撃インタビューがあれば良かったのだが、社会主義体制下では無理だね!

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Last updated  2007.09.27 23:28:17
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