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カテゴリ:アメリカ映画
9-65.パブリック・エネミーズ
■原題:Public Enemies ■製作年・国:2009年、アメリカ ■上映時間:141分 ■鑑賞日:12月19日、吉祥寺オデヲン座(吉祥寺) ■予告編 □監督・脚本・製作:マイケル・マン □脚本:ロナン・ベネット、アン・ビダーマン □原作:ブライン・バーロー □製作:ケヴィン・ミッシャー □製作総指揮:G・マック・ブラウン □撮影監督:ダンテ・スピノッティ □編集:ポール・ルベル、ジェフリー・フォード □美術:ネイサン・クロウリー □衣装デザイン:コリーン・アトウッド □音楽:エリオット・ゴルデンサール ◆ジョニー・デップ(ジョン・デリンジャー) ◆マリオン・コティヤール(ビリー・フレシェット) ◆クリスチャン・ベイル(メルヴィン・パーヴィス) ◆ビリー・クラダップ(J・エドガー・フーヴァー) ◆ステイーヴン・ドーフ(ホーマー・ヴァン・ミーター) ◆スティーヴン・ラング(チャールズ・ウィンステッド) ◆アンナ・セージ(ブランカ・カティッチ) 【この映画について】 「庶民を傷つけず、奪うのは銀行の金」というデリンジャーは、おもな活動期間はわずか一年にもかかわらずアメリカでは“義賊”的な存在で、映画化も何度かされている。 その決定版と言える本作の監督は、クールでスタイリッシュな映像表現では随一のマイケル・マン。 『ヒート』ではデニーロとアル・パチーノ、『コラテラル』ではトム・クルーズとジェイミー・フォックスと、がっぷり組んだ男の闘いを見せるのが得意な監督だ。 本作でジョニー・デップに対するのは、FBI捜査官役のクリスチャン・ベイルだ。また、「エディット・ピアフ~愛の賛歌~」で2007年度のアカデミー賞主演女優賞を受賞したフランス出身のマリオン・コティヤール演じるデリンジャーの恋人ビリーとの恋愛模様の比重もかなり大きく、デリンジャーの人間的な側面を見せている。(この項、gooより転載しました) 【ストーリー&感想】 大不況時代の1933年、銀行強盗のデリンジャーは、不況にあえぐ庶民たちのヒーロー的な存在だった。彼は「一般客からは一銭も奪わない」という独特の倫理観を持っている。 ある日、シカゴのバーで、デリンジャーは一人の美しい女性に目をとめる。その女性ビリーはメノミニー・インディアンの母親とフランス人の父親との間に生まれた混血児で、デリンジャーは食事に誘い、銀行強盗であることを打ち明ける。 その頃、FBIは敏腕捜査官パーヴィスをシカゴに送り込み、デリンジャーを「パブリックエネミー(社会の敵)」として逮捕をもくろむ。愛し合うデリンジャーとビリーだったが、ビリーの目の前でデリンジャーは逮捕。しかし彼は脱獄し、再び犯罪を繰り返す。 デリンジャーは脱獄後、捕まる危険を冒してまでシカゴに戻っていたビリーに電話するが、FBIに盗聴されていることを知っているビリーは「来ないで」と懇願するが、デリンジャーは「君を迎えに行く」と誓う。こういう彼の男らしさがビリーのハートを掴んだ。 新メンバーを募って新たに銀行強盗を企てたデリンジャーだったが、事件後、逃亡先の山荘で警察に発見されデリンジャーは仲間を全て失い、本人も命からがら逃げた。 その後、シカゴ近郊で堂々と顔も隠さず潜伏生活をおくっていたが、ある夏の暑い日、逃亡中の彼の素性を知る売春宿を営む東欧からの不法移民の女が警察に密告したのをきっかけに蜂の巣にされてしまった。 デリンジャーを演じたジョニー・デップはまさにはまり役だった。聞くところによるとデップはデリンジャー役を演じてみたかったとのことで、彼の思いが伝わるような演技だった。 共演陣ではアカデミー賞主演女優賞受賞のマリオン・コティヤールの役どころが、インディアンとフランス人の混血と言う役立ったが、重要な役で存在感は発揮されていた。 デリンジャーを追い詰める捜査官を演じていたクリスチャン・ベイル、長官からの命令と自らの捜査手法を巡って苦悩する様子を表現していた。 最後に、マイケル・マン監督らしく細かい時代考証やカメラ・アングルなどへのこだわりはこの作品でも遺憾なく発揮されていた。 【自己採点】(100点満点) 77点。 ブログランキング参加中です。ぜひ、1票を投じて下さい。(又は、見出しをクリックして下さい) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.01.31 20:28:38
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