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今月に入って3人の方からパスポート発行までの日数について問合せを受けました。
パスポートの発行手順は次のとおりです。 1.一般旅券発給申請書の入手 2.申請書記入、添付書類用意 3.申請窓口(都道府県役所窓口)提出、引換券受取 4.申請者住所にはがきが送られる 5.指定交付(可能)日以降に交付窓口に出向き受け取る 上記5の指定交付日は交付窓口によりいささか異なりますがおよそ7日後になります。 問合せがあったのはいずれも数日で入手できないかどうかというものでした。皆さんご年配の方でしたのでビジネスにより急ぎの渡航が必要になったのでしょう。私が国に代わってお答えするのも変ですが、交付までのシステムをお教えしたところです。 なぜ7日もかかるのかというと、国は申請窓口で申請書を受理すると大阪にある印刷局にデータを送ります。印刷局ではデータに基づき文字、写真を印字印刷します。そしてできあがった旅券(パスポート)を精査し都道府県単位で発送します。これだけで4~5日はかかってしまうのです。なんだたいしたことないじゃないか、2,3日でできそうだが、と思いますがそうはいきません。なにせ全国から印刷局に毎日数百~千の単位でデータが送られるので、急いでいるようだからこの人優先印刷!すぐ発送、ということはできないのです。国が絡む緊急事態の場合は別のようですがこの内容は私にはわかりません。 上記4のはがき送付による申請住所確認もそうです。申請書どおりの住所に本人が住んでいるかどうかという確認のため申請窓口役所からはがきが送られます。このはがきには「転送不可」というゴム印が押され、転居していたり別の場所に住んでいないかどうかを調べるのです。直接配達ができない場合、はがきが役所に返送されるので役所はチェックできます。この期間も4日間くらいはみなければなりません。 このように印刷、住所確認を考えておよそ7日後という日程を組んでいると思われます。ですからこの期間だけはいくら窓口で泣いても騒いでも短縮ができません。 私達行政書士はこの申請代行業務を行います。慣れていますから午前中の早めに問合せを受ければ1日で申請書を出すことは可能なのです。でもこの7日間はどうにもなりませんから、それ相応の期間はお覚悟していただかなければなりませんし、皆様からの問合せにつきましてもそのようにお話しをしています。 年末年始の休みを海外で過ごそうかと決まっていらっしゃる方。来週初めあたりまで申請しないともう間に合いませんよ。飛行機の切符(言い方古いな)を持っていても、通行手形がないと国際線飛行機には乗れないのです。搭乗口でだだをこねても通用しません。飛行機が飛んでいくのを指をくわえて見送るなんてことのないよう気をつけましょう。 今年も正月国外脱出組の方々のお世話をしていますが、年末に空港混雑のテレビニュースを見ることになるでしょう。なんで海外なんか行くのかな。国内の温泉場だってあるだろうに。 ・・・飛行機が大っ嫌い人間の言い訳 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年12月14日 11時56分39秒
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