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カテゴリ:★特派員(身延町専属ライター)さんの日記
身延町専属ライターの梅津です。皆さんこんにちは!
身延町、夜子沢。県道418号沿いに、さらさらと水音を立てる清らかな流れがあり、 その脇に立つ赤石神社。 鳥居を囲むいくつもの石燈籠は、「夜子沢石工(よごさわいしく)」の人々によって造られたもの。町の指定文化財です。 「下山大工に夜子沢石工」は、かつて甲斐の国中にその名を知られていました。 「石大工由来書之事」によると、武田時代、駿州往環の軍路整備(同地内、日下道の岩道・切付道)を仰せつけられたのが夜子沢村の棟梁であり、同地の石工の祖であると伝えられています。 以来、夜子沢石工は武田家代々の御用を相続し、甲府築城の際も棟梁を務めました。神社仏閣にもその名を多くとどめています。 石質が柔らかく、彫刻を施しやすい夜子沢石は、石臼などにも利用されてきました。産地は地内の松葉田山、大石田山。 赤石神社では各種の石燈籠から球形の道祖神まで、夜子沢石工の技術の粋を見ることができます。 石段を上がった先、 拝殿前に立つ燈籠は、宝暦8年(1758年)に造られたもの。 三日月が愛らしいですね。 川音の中に、凛とたたずむ赤石神社。 石に込められた想いに耳を傾け、静かに手を合わせたい場所です。 雨が近いのか、辺りを冷たい霧が流れていました。 ■赤石神社(夜子沢石工の石燈籠群) 山梨県南巨摩郡身延町夜子沢658 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012.03.16 17:19:51
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