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カテゴリ:旅に出て人と会う
【4月9日・月曜日】 愛夏さんと一緒に哲子さんのマッサージサロンに泊めて貰った私は、翌朝愛夏さんがヨモギ蒸しをするついでに、今度は緑色のテルテル坊主服を着てまた蒸して貰った。 ちょっとはいい女になったのかな? 本日はお昼にかけて和光市からも程遠からぬ聖跡桜ケ丘にお住まいの澁澤幸子先生を訪問、そのあと八王子まで足を延ばして鍼灸師堀眞也先生を訪ねることになっている。 哲子さんの娘さんがまた快く車を貸してくれたので、愛夏さんが今度もハンドルを握ってくれることになった。11時半くらいに聖跡桜ケ丘の駅で待ち合わせなので、ナビで調べると約1時間。10時半頃和光市を出た。 50年も前になるが私は高校時代を京王線千歳烏山駅まで通っていたので、当時、武蔵野の面影を色濃く残す京王沿線の景色が大好きだった。車が進むにつれ 次第に小高い山並みが見えてきて、桜がどこにでも見受けられた。武蔵野も春たけなわなのだった。 途中、道路工事でう回路を通らなくてはならなくなり、約束の時刻にかなり遅れてしまったが、先生は駅の入り口で待っていてくださった。思えば幸子先生と知り合って以来、イスタンブールでは毎年のようにお会いするが、日本でお訪ねするのはこれが初。 哲子さんと愛夏さんを先生に紹介し、京王デパートの最上階のフードコートに入った。哲子さんのお勧めで、健康和食バイキングという店に入ったが、バイキングなので食べ物を集めるのに立ったり座ったりちょっと気ぜわしく、写真を撮るのを忘れてしまった。 そのあとみんなでフードコートの反対側の方にあるカフェに入ると、今度は甘いものが食べたくなり、春の季節限定の桜の模様がきれいなチーズケーキをいただいた。 デザインもきれいだし、お味もまったり、美味しいの一言! 私の食べたものは幸子先生が持ってくださり、すっかりご馳走になってしまった。聖跡桜ケ丘の駅前の、桜の木の下で見送ってくださる先生の姿を目に焼きつけながらお別れした。幸子先生、ありがとうございました。 愛夏さんのハンドル捌きはきびきびしていて小気味いい。車は一路八王子を目指したが、途中高幡不動尊の見事な五重塔が見えてきた。構内に車を止め、大伽藍を一目見て行こうということになった。記念撮影したりおみくじをひいたりしてひと時を過ごし、武蔵野の春を満喫した。 五重塔と桜を背景に、高幡不動参拝記念・・・ おみくじは中吉と出ました。いいことありそう。 あ、本堂にお参りするのをうっかり忘れてしまった。 背後の山にも桜が満開、春を謳歌している。 通称高幡不動 「真言宗智山派別格本山 高幡不動尊金剛寺」 八王子の街に入るとさすがに大都会、しかし昔ながらの街なので駅前の地域は細い道が多く、ハンドルを握る愛夏さんは左右に目を配りながら慎重に進む。 「来ましたよ、この近くですね、きっと」 彼女が言うので私は先生に電話し、最後のナビは先生が愛夏さんに直接説明、ご自分も目印の店の前まで出て待っていてくれた。 哲子さん達はおととしのトルコ語教室の忘年会に先生を招待して、すでに一度出会っているので初対面ではないが、鍼の治療を受けようというのは初めてだった。 このあと、娘のV子も友人を連れて治療して貰いに来るという手筈になっていたので、先生は今日夕方の治療の予約を入れないで待っていてくれたのだった。 哲子さんと愛夏さん、私の3人は4台あるベッドにそれぞれ横になり、鍼を打って貰い、灸もすえて貰った。ところが残業もそこそこにして職場を出たはずのV子がなかなか来ないのだった。 しばらくしたら電話が来て、乗ろうとしていた電車に人身事故が発生、当分動きそうもないので、私鉄で別な路線を経由してそちらに向かう、と連絡があった。 前夜、風邪を引いたらしく私はひどく咳やくしゃみが出て鼻が詰まっていたので、堀先生に話すと、「あ、それはこうするといいんですよ」と両手の親指の付け根あたりから二の腕へかけてのツボに灸をすえてくれた。 膝や背中あたりにするのと熱さが断然違い、いくら私が我慢強くてもこれだけはごめんだ、というくらい熱かった。何度も悲鳴を上げた。だが、ほどなく鼻がすうすうとよく通るようになって灸の効果のほどにびっくり。 私の苦悶の表情は、秒単位で愛夏さんが撮影し、skydriveで送ってくれたが、残念ながらここに掲載するためいろいろ試したにも関わらず、転載出来なかった。百年の恋もいっぺんに冷めるだろうという顔、顔、ああ、お見せしたかったわ~。 治療の終わったところで、私はコンヤのメヴラーナ大学の学長さんから預かったドライ・イチジクの化粧箱や、先生の患者達からのプレゼント、自分の土産などを手渡した。これらは何キロもあって、電車で運びきれないほどの量だったので、4月2日に温泉に連れて行って貰った時、哲子さんの車に載せて預かって貰っていたのである。 先生からはいつものようにレトルトのウナギやらキッコーマンの新包装の醤油などを頂戴した。やがて先生に贈る花籠を抱えたV子とその友人Mさんが9時半頃にやっと到着した。すぐに治療にかかり、10時少し過ぎに終了した。 プレゼントの主に見せるため、先生が個々の品を持って記念撮影 コンヤ限定販売のガラスのカップ&ソーサーは私から。 みんなで先生を囲み揃って夕食に出たが、さすがにまだ花冷えの時期だけに店の多くはもう閉まっていた。やっと1軒開いている寿司屋があったのでそこに入ったが、閉店間際にいきなり6人の団体が入って、まだ若い板前さんは目を丸くした。 しかし、さすがにそこはプロ、慣れた手つきで少しも慌てず、他に店員もいないので彼は6人分を握って1人でカウンターでサービスもし、お茶も出す。みんなすっかり彼を気に入り、歳まで聞いている。22~3歳に見えるが、実際は30歳だとのことである。 ハンサムな板前さん。 哲子さんに過剰サービスする私。 なお、滞在中良く着ていたこの黒地に花模様のおしゃれTシャツは V子からのプレゼント、皆さんからよく似合うと・・・(誰も言ってネエョ) さて、すっかり遅くなってしまったので、先生やMさんと別れを告げ、哲子さんと愛夏さんが娘と私をそのまま車で、おおたかの森まで送ってくれることになった。 堀先生、本日はありがとうございました。 一般道から首都高に入り、スカイツリーを横目に見て流山インターチェンジへ。午前1時を回っていたがどうやらV子の愛車の待つ駐車場にたどり着いた。私達はそこから20分もあれば自宅に帰れるが、哲子さんと愛夏さんはまた逆戻りしていくので1時間余りかかるのだろう。どうか何事もありませんように、と祈りながら見送った。 哲子さん、愛夏さん、昨日からたいそうお世話になりました。お2人のおかげで幸子先生にも会えたし、武蔵野の春も満喫できました。ありがとうございました。 お知らせ ◎※△ 海泡石(リュレタシュ)がネットで買えます! イスタンブール唯一の海泡石アトリエ、シナン・ウスタの作品がついにネットで購入出来るようになりました。追々品数も増やしていくとのことです。ぜひご覧ください。 ネットショップ 「リュレタシュ」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012年05月04日 16時35分07秒
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