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カテゴリ:チュクルジュマ界隈のこと、または猫ばなし
【5月21日・水曜日】 昨年晩秋の頃だったか、裏庭と、タクタキ坂の間にあった平屋の小さな店舗が取り壊され、更地として一区画にまとまった。その変則的な地形の周囲を、波板トタンでぐるりと取り囲み、2月頃からいよいよ何かこの地所に建物が建てられる気配となった。 先月、庭にはここで働く作業員達数人の寝泊まりする掘立小屋が、粗末な板切れの壁やトタン屋根のバラックではあるが、たった1日で出来上がり、今月初め頃から本格的に工事は始まった。 今のところ、ビルの建つスペースは、タクタキ坂の真正面で、取り壊された平屋の店舗の跡とその周辺。裏庭から一つ上のソカク(通り)に出る傾斜地だったところを深く掘り下げて地下部分を造っているようで、連日削岩機の音がダダダ、ダダダと周辺に響き渡っている。 先週から黄色い韓国製のケプチェ(ショベルカー)が導入され、狭い敷地を不自由そうに動き回っている。 工事は順調に進んでいるようだが、わが家からは柿の木の葉で殆ど見えない。 裏庭の猫達と言えばたくましいもので、まだガラクタの投げ出された庭の奥まった部分に、乱雑に積み重ねられた木材の間で遊んだり昼寝をしているのだった。 また5月の日本の連休中、もとセヴダさん夫婦や4人の娘・息子達が住んでいた庭の向かいの家に、4月末に引っ越してきた家族が、庭のコンクリート打ちっぱなしの部分に人工芝を敷いたので、猫達にとって天国のようなスペースが出現した。 向かいの家の狭いけど人工芝できれいになった庭。猫達がくつろいでいます。 タローと太陽ちゃん。再手術もむなしく、真直ぐ歩けないタローです。 ごろちゃら、ごろちゃら・・・足が痛まなけえればもうこれでもいいかな、タロー、ね? シェケル・ママは知らないの? あっちにきれいな庭があるんだよ その家にも白黒の猫が1匹いるので、猫好きらしく、私が台所の窓から顔を出して眼が合うと挨拶を交わすようになった。お姉さんが笑顔を見せてくれるところから見ると、裏庭の猫達にも優しくしてくれそうである。 ときどきお姉さんが台所の窓から顔を出して、庭のター坊や太陽ちゃん、タロー達に何か話しかけている。なんとなく安心した。 願わくは、この裏庭の奥まった狭い部分に高い建物が建たず、わが家はじめ、下の家々の洗濯物の干し場がなくなったり、朝日が全然見られなくなるようなことがありませんように。 アントニーナ・アウグスタ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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